韓国法務部の元監察官「尹錫悦は分別ない子ども…厳しい状況で責任回避」
「12・3内乱事態」に反発して辞表を提出したリュ・ヒョク元法務部監察官が、捜査機関の出頭要求に応じていない内乱罪容疑者尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領を「分別のつかない子ども」に例えて強く批判した。 リュ元監察官は26日、文化放送(MBC)ラジオの「キム・ジョンベの視線集中」に出演し、前日の高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の2度目の出頭要求も拒否した尹大統領について、「尹大統領は在職期間中、厳しい状況になると無条件に責任を回避してきた人だった」とし、「万博誘致などの場に恩着せがましく現れ、すべて自分がやったかのように騒ぎ立て、何かがうまくいかず実際にいざ責任を取らなければならない状況になると隠れて、偽りの言い訳で事態を免れようという態度を示してきた」と指摘した。 そして「その延長線上でみると、(今回も)無条件に不快で嫌な状況は避けるという心理、簡単に言えば『分別のつかない子どもが重要な試験で失敗したり、過ちを犯したりして、親に怒られることを恐れて外をぐるぐる回っている』ような未成熟な回避性心理ではないかと思う」と述べた。「法的、政治的な責任問題を回避しない」という今月7日の談話については、「談話まで発表しておいてこのような姿を見せるというのは、ひきょうで見苦しい」と述べた。 続けて「逮捕状をもっと早く請求しても発付を受けられる状況」だとし、「公捜処などの捜査機関の関係者たちは、(出頭要求に応じるかを)3回までは待つのが原則だと言うが、実はそのような原則はない」と述べた。リュ元監察官は「実質的に出頭要求を回避することが疑われる人々、例えば暴力団だとか詐欺師だとか、偽りの言い訳で世論をごまかそうとしているなどの事情があれば、実は一度も出頭を要求しなくても逮捕状を請求して発付を受けることができる、というのが実務慣行」だと説明した。同氏は「尹大統領は様々な荒唐無稽な言い訳で刑事手続きを避けており、出頭要求書の受領さえ拒否しているが、通常は非常に恥ずべき犯罪者さえも取らない態度なので、失望極まりない」と付け加えた。 このような状況にあって、尹大統領を直ちに逮捕せずに「さらに見守る」という公捜処に対し、ユ元監察官は「(検察と警察から事件を移牒された)公捜処の責任は大きいが、今は慎重すぎるのではないかと思う」として、「遅れた正義は正義ではない」という法諺(ほうげん:法律についてのことわざ)を述べた。 イ・ユジン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )