【JJドラマ部】2024年本当に面白かったドラマTOP10【ネタバレあり】|JJ
50代独身女性の理想の生き方に共感の嵐
小林:そして、最後は二人がかぶった『団地のふたり』。私が10位で、イマイズミさんが9位です。 イマ:私が幼い頃、団地みたいな社宅に住んでたので、この風景がたまらなく懐かしくて。もちろん、やたら人口が多い団塊ジュニア世代なんで、このドラマと違い、社宅には老人より子供のほうがたくさんいましたけど。 小林:大波小波もなく、ずーーっと小波しか起きないドラマでしたね。網戸の張替えとか更年期で体調おかしいとか、せいぜいそのくらいの(笑)。このドラマの記事を別の媒体で書いたら結構ヒットしたんですけど、独身の中年女性で気の置けない友人がいるのって、実は憧れの世界なんだなって思いました。 イマ:50歳を超えると、老後の不安や親の介護とか気が重くなっていくばかりだけど、ちょっとしたくだらないことを話せる友だちがいることがどれだけ幸せか、身に染みてきますよね。 小林:幼馴染のノエチ(小泉今日子)となっちゃん(小林聡美)の関係性は、ホント理想だと思います。自分の未来のあるべき姿を見せられた感じ。 イマ:それでいうと、私はベンガル(東山徹生役)みたいになりそうで怖いです(笑)。クレームを言うことでコミュニケーションを取る、面倒くさいジジイ的な。 小林:男性は孤独な老人になりやすいから、こういう団地に住んだほうがいいですよ(笑)。 イマ:こうやって一通り選んでみると、NHKはやっぱり民放にはできないジャンルのドラマを作ってますよね。 小林:今回ランキングには入っていませんが、障碍者を扱った『%(パーセント)』(NHK総合)というドラマは、感動ポルノに陥らずに「こうすればいいのでは?」という、ガイドラインを示すような新しい試みを感じました。 イマ:いくら配信が回るからって、ドロドロの不倫ものや考察系のサスペンスばかりになると、正直、観るほうもしんどいです…。 小林:来年も今年以上にいろんなジャンルのドラマが楽しめるといいですね。 イマ:お正月は2025年冬ドラマの予想をしながら過ごしたいと思います!