【JJドラマ部】2024年本当に面白かったドラマTOP10【ネタバレあり】|JJ
令和のホームドラマと俳優が印象的だった医療ドラマ
イマ:さて、二人のランキングが割れたのは『アンメット ある脳外科医の日記』と『おいハンサム!!2』です。 小林:気楽に見られるホームドラマって最近少ないから、『おい、ハンサム!!』は貴重なんですよ。私も伊藤家のリモート会議に参加したいもん(笑)。 イマ:一家の大黒柱は一応、伊藤源太郎(吉田鋼太郎)ですが、決して威張っていないところが令和っぽいですよね。 小林:寺内貫太郎(ドラマ『寺内貫太郎一家』で小林亜星が演じた下町の頑固親父)は怒るとすぐちゃぶ台をひっくり返してましたからね(笑)。 イマ:今だったら完全にDVですね…ってたとえ古っ! 小林:基本的にシュールなコメディーなんだけど、源太郎が説教するにしてもちゃんと家族への愛を感じられるのがいい。このドラマ、サザエさんみたいにずっと続けてほしいなー。 イマ:なかなかこじらせてる三姉妹の今後を見守りたいですね。 小林:イマイズミさんは『アンメット』のどこが良かったですか? イマ:こんなにボソボソ喋るドラマ初めて観たっていうか(笑)。ハキハキしてるのは野呂佳代(成増貴子役)くらいでしたよね。 小林:セリフの音量が良かったって話? イマ:俳優の演技バトルが凄かった点ですかね。ボソボソ声だからバトル感はゼロですけど(笑)。演劇ファンの間では「若葉竜也が世間に見つかった」って話題になってましたけど、原作漫画を読んでいた私から見ても、三瓶先生(若葉竜也)が実在した!って感じでした。 小林:杉咲花(川内ミヤビ役)も素晴らしかったですよね。『夜行観覧車』(2013年/TBS系)で親にぶち切れるシーンが印象的で、そこからずっと注目してるんですけど、彼女には底知れぬ女優魂を感じます。今年は『海に眠るダイヤモンド』や映画『52ヘルツのクジラたち』など評価の高い作品にも出演し、GQメン・オブ・ザ・イヤー・ベストアクター賞をはじめ、数々の賞を受賞しています。 イマ:この作品は『舟を編む』同様、主人公を原作と変えているのに、世界観を壊さず、新しい視点で物語を再構築した成功例でしたよね。