向上が2点のビハインドから延長戦に持ち込み横須賀総合を破り2回戦へ進出
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選2次予選1回戦が1回戦が行われ、横須賀総合と対戦した向上が、延長戦の末5-2で逆転勝利を収め2回戦進出を決めた。 【フォトギャラリー】横須賀総合 vs 向上 向上ボールでキックオフされたゲームは立ち上がりから攻守の切り替えが目まぐるしく変わる展開で幕を開ける。4分、向上はゴール前で相手DFがもたついたところをFW20小嶋元喜がシュートを放つがこれは枠の左へ。対する横須賀総合は直後の5分、左サイドからのFKをFW11神優太朗がピタリと合わせ先制する。 追う展開となった向上は15分、カウンターからDF2坂元愛樹が上げたクロスをMF12澁谷優一がヘディングで合わせるがボールはクロスバーの上。すると今度は、18分、横須賀総合はMF7井上然がドリブルで仕掛け放ったシュートが見事なゴラッソとなりリードを2点に広げる。 しかし、向上も直後の20分、CKの競り合いからのこぼれ球をDF4西垣唯翔が押し込み1点を返し、勝負を後半へ繋ぐ。 後半に入っても互いにアップダウンを繰り返す展開でゲームが進むが、69分、向上がDF坂元の同点ゴールで試合に遂に振り出しに戻す。追いつかれた横須賀総合もここから分厚い攻撃で時間内での決着を目指すが、向上も粘りを見せ試合は延長へもつれ込む。 すると85分、向上はDFの裏に抜け出したMF10鈴木翔大が1対1となったGKの動きを冷静に読み取りゴールへ流し込み逆転に成功。 鈴木は96分にもカウンターから独走、ここもGKとの1対1を制してその差を2点とするとATには左サイドからドリブルで持ち込んだ途中出場のFW11高橋悠介がダメ押しゴールを決め、結局5-2で向上が見事な逆転を決め2回戦進出を決めた。 試合後、向上・大木誠監督は「よく0-2からひっくり返しましたね。最初、自分たちがどういうサッカーを目指しているかを緊張からかなかなかできませんでした。セットプレーで1点返してから落ち着いて自分たちのプレーができました」と試合を振り返った。次戦に向けては「まずは最初から自分たちがずっとやってきたこと、やれることをしっかりやって欲しい」と選手たちに原点回帰を促した。 (文・写真=西山和広)