《ブラジル》小さな町の広場で7人〝処刑〟=2年で2度目の大量殺人に住民戦慄
ブラジル北東部セアラ州内陸部の小さな町で20日未明、広場で7人が〝処刑〟される事件が発生し、近隣住民を恐怖に陥れている。犠牲者たちは拘束されて一列に並べられ、射殺されたという。9人が撃たれたが2人は命を取り留め、病院で治療中だと、同日付G1サイトなどが報じた。 事件は、州都フォルタレーザ市から360キロ離れたヴィソーザ・ド・セアラ市のクロヴィス・ベヴィラクア広場で発生。防犯カメラには男女を含む被害者が、犯人に命じられて両手を頭の後ろで組んで並ばされる瞬間が記録されていた。 警察によると事件当時、被害者グループは同広場でパーティーをしていた。午前3時頃に武装した犯人2人組が車で現れ、9人をフェンスの前に並べて次々に発砲した。犠牲者は男性4人と女性3人だが、身元はまだ判明していない。 被害者のうち1人は電子足輪(刑務所出所後も同行を監視するために使用される装置)を着用しており、犯罪歴がある。 20日午前の時点で容疑者は逮捕されておらず、犯行動機もわかっていないが、麻薬関連の可能性が疑われている。州政府は同地域の治安強化を警察に指示した。セアラ州保安局は声明で、同事件を解明するため、特捜班が「24時間体制で取り組んでいる」と述べた。 これは、わずか2年の間に、人口6万人ほどの小さな同市で記録された2件目の虐殺事件だ。前回の事件は2021年12月に民家で4人が射殺された。犠牲者は母親と娘、娘のパートナーとそのいとこだった。 武装した容疑者が乱入してきたとき、彼らは家の中にいた。女性2人は寝室の一室で、男性2人は他の部屋で殺害された。犯行後、容疑者たちは逃走していたが、数日後、警察は地元の犯罪グループのボスであるエスペジット・エリヴァン・メロ・ダ・シルヴァ容疑者を逮捕した。 2つの事件の関連を示す証拠はまだない。