『赤い彗星』東福岡が8大会ぶり8強進出 平岡監督「一体感はかなり出てきています」【高校サッカー】
◇2日 第103回全国高校サッカー選手権大会3回戦 東福岡1―0阪南大高(浦和駒場スタジアム) 強い東福岡が帰ってきた。2回戦に続く浦和駒場での戦い。おなじみの上下赤のユニホームに身を包む”赤い彗星”(すいせい)が阪南大高を1―0で下し、8大会ぶりのベスト8進出。同校OBで今冬で就任2年目の平岡道浩監督は「珍しく立ち上がりが良かった。2試合連続だからですね、うちは。相手は1試合目だった。そういうところは『チャンスだよ』っていう話しはしていました」と勝因を分析した。 前半8分。左サイドで3人を引きつける神渡寿一(3年)が中央へ絶妙のスルーパスを送ると、フリーでボールを受けたワントップのFW伊波樹生(3年)が先制のゴールをたたき込む。それ以降もボールを支配するのは東福岡。相手GKのファインセーブに阻まれるシーンもあったが、終始ゲームを優位に進めた。 緊迫したロースコアゲーム。ハーフタイム中に「隙を絶対に見せるな」とげきを飛ばした指揮官に、途中交代を含めたイレブンは満点回答。これで県予選から通算6試合無失点。身長190センチの大型GK後藤洸太(3年)、キャプテンで左サイドバックの柴田陽仁(3年)を中心に組織された堅い守りと、攻めのコンビネーションがうまくミックスする。 準々決勝は静岡学園と激突。ここまで18選手を起用した平岡監督は「過去にないくらい選手を使っている。チームワークはだいぶ上がってきているんじゃないかな。そういうところの一体感はかなり出てきています」と話す。東福岡の勢いは加速するばかりだ。
中日スポーツ