【インドネシア】プラボウォ大統領、シンガポール首相と会談
インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領は6日、首都ジャカルタのムルデカ宮殿で、シンガポールのローレンス・ウォン首相と会談した。公式訪問を受けるのは就任後初となる。国防、経済分野などでの2国間関係強化について協議した。 プラボウォ氏によると、国防分野では両国が軍事演習場の設定を含む防衛協力協定を完全に履行することを確認した。 プラボウォ氏は、経済協力では規制と基準の調和などを通じて、シンガポールがインドネシア製品により広い市場アクセスを提供することに期待を表明した。両首脳は、再生可能エネルギー、産業の下流化、食料安全保障、デジタルと半導体、医療、東カリマンタン州で整備が進む新首都「ヌサンタラ」といった優先分野へのシンガポールの投資を拡大する取り組みについても話し合った。 両首脳はこのほか、低炭素エネルギー技術、食料安全保障、人材育成での協力についても協議。二酸化炭素(CO2)の回収・貯留(CCS)に関する協力推進や、食料安全保障と農業技術に関する協力覚書の早期締結に合意した。 プラボウォ氏はまた、来年にシンガポールで開催される首脳会合に出席することを確認した。