東京五輪の跡地に潜む東レの先端技術 有明に複合型スポーツレジャー施設がオープン
東レはこのほど、10月12日にオープンする複合型スポーツレジャー施設「有明アーバンスポーツパーク」とパートナーシップを締結した。スポーツウェルネスの実現と持続可能な施設運営を目指し、素材や技術の提供を通じて協業する。 【画像】東京五輪の跡地に潜む東レの先端技術 有明に複合型スポーツレジャー施設がオープン
同施設は、東京2020オリンピックの会場跡地にオープンする。合言葉“みんなで遊べる聖地へ”を掲げ、スケートボードや3x3バスケットボール、ボルダリング会場を流用。ピックルボールコートやロープアスレチックなどの運動施設も新設した。スポーツを目的とした来場者は年間8万人の見込み。その他、カフェやフードモール、ドッグランカフェも設ける。
東レは、先端素材や革新技術を用い、サステナブルな施設運営をサポートする。館内5ヶ所に専用ボックスを置き、リサイクル繊維”アンドプラス(&+)”の原料としてペットボトルを回収。開業時のスタッフウェア、後には施設のグッズの原料として再利用する。また、各所に設置するテントは、高い遮熱性・遮光性・UVカット性を実現した生地“サマーシールド(SUMMER SHIELD)”を用い作成した。屋根の少ない同施設で、快適な環境作りに寄与する。
競技用義足の発信地としても
同施設には、競技用義足の開発やパラアスリートのトレーニングを行うサイボウグ(XIBORG)が拠点を構える。競技用義足の普及に貢献するため、義足を気軽に体験できる“ギソクの図書館”の活動や、義足使用者も参加できるランニングクリニックの開催を行う。東レとは2015年から活動しており、カーボン繊維を用いた競技用義足の軽量化・高性能化を目指し共同開発している。