【猛暑影響】9月後半なのに依然として厳しい暑さ続きで価格高騰の波が食卓直撃…あの食材も(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
18日も浜松市で36度の猛暑日となるなど、9月も後半にも関わらず厳しい暑さが続きますが…、この暑さで私たちの食卓へも大きな影響が出始めています。 (県内で) 「暑い」 「わたしは90歳になるが、うまれてから30度を超えることはなかった」 18日も、静岡県内各地で気温がぐんぐん上がり、すべての観測地点で30度を超える真夏日に。2024年のこの異常な暑さで、様々なモノの値段が高騰しています。 このスーパで、今、仕入れに苦慮しているというのが…“卵”!17日の店頭価格はLサイズ1パックが227円。しかし、この2日前までは214円で販売されていて、13円の値上げとなりました。しかし、値上げはこの日だけではありません。 (田子重 西中原店 増田 克己 店長) 「2週間に1回ぐらい」「1か月で20円ぐらい上がっています」「だいたい7月くらいから値段が少しずつ上がっていて、 その時と比べると、50円くらい違います」 卵の平均卸売価格はそれまでМサイズ1キロあたり200円前後で推移していましたが、2023年4月に鳥インフルエンザによる卵の供給不足で過去最高の350円を更新。“エッグショック”と呼ばれ、飲食店から卵メニューが消えるなどの影響が出ましたが、2024年に入り、価格はひとまず落ち着いていましたが…9月に入り、254円と再び高騰しています。これまで家計の味方だった卵の値上がりに買い物客からも悲鳴があがっています。 (利用客) 「卵とか結構使うので、やっぱり大変ですね」「家計に響くって感じですね」 (利用客) 「困っちゃうね。だから安い時に買いだめしたりとか、違う食材に変えたりしてるね」 (利用客) 「子どもが卵好きなので(卵料理は)減らしはしてないんですけど」 「目玉焼き食べたかった」 ところで、なぜ、9月に入り、再び卵が高騰しているのでしょうか。その理由は”夏の暑さ”!2024年の異例とも言える連日の猛暑でニワトリも夏バテ気味に…餌をあまり食べなくなったことで産む卵の数が減り、卵のサイズも小さくなっているといいます。 (田子重 西中原店 増田 克己 店長) 「こちら側が欲しい数を発注しても、数が全部入ってこないとか。(減数されて入ってくるような状況があります)」「特売の時とか、数量が揃わないっていう場合がございます」 このスーパーでは、毎週土曜日に卵の特売が行われ、普段よりも10円安く販売されていますが、特売日になると通常と比べ5割程、販売数が増えているといいます。 夏の暑さの影響による価格高騰の波にさらされているのは卵だけではありません。 この鮮魚店では、2024年の夏の異常な暑さにより漁獲量が悪いのに加え、燃料費や人件費の高騰などもあり、様々な魚の値段が上がっているといいます。 (マルイチ 松江 明 社長) 「マグロも上がってますし、輸入物のエビとかカニとかシラスなんかも本当に取れなくて困ってる状態なんですけどね、地元ではね。ここ1年、2年ぐらいでちょっとひどいですね。それから年末に向けてイクラ・数の子も上がるっていうふうに言われてます。高いものは3割ぐらい上がってます。だいたい1割ちょっとから3割ぐらい上がっているものが多いです」 普段は多くのお客さんでにぎわう清水港・河岸の市ですが、値上がりの影響もあってかお客さんの数が減っていて、買い渋りも見受けられるといいます。 (マルイチ 松江 明 社長) 「お客さんが来ていただかないとものが売れないので。このまた暑くて外出るのいやでしょ。これじゃあね、なかなか昼間は出てきてくれないんですよね。魚いっぱい食べて元気になってください」 そして野菜にも価格の高騰の波が。この青果店では特に葉物類や青ネギの価格が高くなっているといいます。 (カネタツ 菅原 純佳 取締役) 「サニー・レタスは、だんだんと値段が上がってきてるので、いつから比べてっていうのがあれなんですけど」「先月に比べて多分1個100円ぐらいは上がったかなって」「この夏が暑すぎて、暑いのが夜も暑かったっていうせいもあって、葉っぱの成長ができない。すごい(気温が)高くなったときに、一気に(葉っぱの)大きさも小さくなったんですよ。小さくなってとれないと、全体の値段も上がってくるので。それで、一気に上がった」 また、先日まで480円で売られていたトマト6個入り1袋も、この日70円値上がりし550円となったといいます。 (カネタツ 菅原 純佳 取締役) 「今ある産地のものがまた、別の産地に切り替わるんですけど、それが切り替わればだんだん値段も落ち着いてくるんではないかなとは思ってます」「ことしの夏はやはり暑くて、野菜も通常の時に比べるとちょっと小さかったり痛みがあったりして値段も高いしで、ちょっと心苦しいなっていうのがあるんですけどね。やはりもう少ししたら値段も落ち着いてくるので、今はもう少し耐えていただいて」 値上がりする野菜がある一方で、今おすすめというのが、暑さの影響を受けにくいイモ類やゴボウなどの根菜。さらには…。 (田子重 西中原店 増田 克己 店長) 「リンゴは新しいものが入ってきて安くなりました。ブドウなんかもいま量が多いのでお安く買えると思います」 そして、価格高騰の波は“チョコレート”にも。その要因の1つとなっているのは、原料となっているカカオ豆の高騰。主な原産国となっている西アフリカの天候不良などで、カカオ豆が記録的な不作となっているのです。 この洋菓子店では、チョコレートの高騰により全国的にケーキの値上がりを心配しています。 (ぷるみえーる みずほ本店 牧野 良弘 社長) 「もう2ヶ月くらい前からですね。徐々に、上がってますね」「一番高いところで」「3倍に上がってます」 チョコレートの高騰により、中にはチョコを使ったケーキの値上げをしている店もあるといいます。 この店では仕入れ先の変更などで、今はケーキの値上げをせずにしのいでいるといいますが、今後は値上げの可能性が…。 (ぷるみえーる みずほ本店 牧野 良弘 社長) 「ちょっとクリスマスケーキのチョコレート版だけは、ちょっと価格は変更になるかなっていうところですね」「多分、全国的には10パーセントくらいいくんじゃないですか」