神奈川県・黒岩知事が定例会見5月12日(全文1)医療応援基金は20億円規模目指す
宿泊療養施設に分身ロボットを導入
また、6歳未満の未就学児で、陰性だった場合には、年齢や症状の有無などの状況に応じて、小児コロナ受入医療機関での入院のほか、県が設置する専用の児童福祉施設に入所いただきます。このたび県では、この専用の児童福祉施設を県内3カ所に設置することにしました。スライドに記載の成光学園、厚木児童相談所、おおいそ学園です。18歳未満の児童が陰性だった場合にも、これらの専用の児童福祉施設に入所いただきます。 なお施設では、児童が陰性であっても一定の期間、健康観察を行う必要があることから、感染リスクを避けるため、1人ずつ独立した区画を設けるとともに、感染症対策の訓練を受けた児童相談所の職員、これは保健師などが当たりますが、職員が対応に当たります。こうした、いわば小児版のコロナ神奈川モデルにより、保護者と子供の安全、安心を守ってまいります。 次に新型コロナウイルス感染症の軽症者等の宿泊療養施設に分身ロボット、OriHimeを導入します、についてです。県と連携協定を締結している株式会社オリィ研究所が開発したOriHimeは、スマートフォンなどから遠隔操作することで相手の表情を確認したり、会話することもできます。現在、県内に2カ所ある、軽症者および無症状者の宿泊療養施設では、スタッフの感染を防止するため、療養されている方とスタッフとが接触しないようにゾーニングしており、コミュニケーション手段が内線電話等に限られています。そこで感染リスクを避けながらコミュニケーションを実現できるツールとしてOriHimeを導入することにいたしました。
自動車税の納付は電子納税で
具体的には、療養者側にこのOriHimeを配置して、入所時の受け付けや食事の配膳時、オートロックの閉め出し時等のコミュニケーション手段としての活用から始めていきます。こうした最先端のテクノロジーは、先日お知らせした介護施設等の面会のオンライン化と同様に、人と人とが直接会うことが難しい状況においてコミュニケーションを図ることができるツールとして期待をしており、例えば飲食店での接客などでも応用できる可能性があると考えております。県としては、このようなテクノロジーの活用等も含め、新型コロナウイルスを乗り越えるプロセスによって新たな社会経済モデルへの転換を目指してまいります。 次に、自動車税の納付は電子納税でお願いします、についてです。自動車税は6月1日が納付の期限ですが、昨年度は約45万件を金融機関の窓口で納めていただきました。これは納付全体の約22%となっています。これだけ多くの方に金融機関の窓口で納めていただいていますが、金融機関の窓口はこの時期、大変混み合います。混み合いますと、密閉・密集・密接の3密の状態にもなりますので、納付は電子納税でお願いしたいと思います。県ではクレジットカード、LINE Pay、インターネットバンキングによるPay-easyをご利用いただけます。電子納税ができないという方はお近くのコンビニエンスストアでも納付できます。 なお、新型コロナウイルスの影響で収入がおおむね20%以上減少し、今、自動車税を納められないという方は、延滞金なし、無担保で1年間の猶予を受けられます。この納税の猶予は自動車税だけでなく、さまざまな税で受けられますから、納税でお困りの方はお近くの県税事務所までお電話でご相談ください。 次に、資料はありませんが、新型コロナウイルス感染症に関連して一言お礼を申し上げたいと思います。宿泊施設を開設するに当たり、市場での流通量が少なく手配が難しかった体温計について県民の皆さまに寄付をお願いしていました。おかげさまで皆さまから、全部で1万本を超える寄付をいただきまして、十分な量を確保することができました。また、寄付に当たり温かい励ましのお手紙もいただきました。あらためて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。 知事出席主要行事については事前送付した資料のとおりです。特に付け加えることはありません。私からの発表は以上です。ご質問があればどうぞ。