神奈川県・黒岩知事が定例会見5月12日(全文1)医療応援基金は20億円規模目指す
「神奈川モデル・ハイブリッド版」の進捗状況
次は新型コロナウイルス感染症に対応するための医療体制、「神奈川モデル・ハイブリッド版」の進捗状況についてです。まず重点医療機関の拡大についてです。神奈川モデルの特徴の1つである、中等症患者を受け入れる重点医療機関については、これまで県に加えて川崎市や厚木市からも発表いただいており、すでに11の医療機関を公表済みですが、今回、新たに2つの医療機関を加えることにいたしました。 新たに設置した重点医療機関は資料に記載の相模原協同病院、湘南藤沢徳洲会病院です。神奈川モデルにおける重点医療機関は、これに公表を希望しない民間医療機関も含めて、計17機関となりました。また、現在、このほかに複数の医療機関と調整を行っており、今後も順次拡大していく予定であります。あらためて、最前線で新型コロナウイルス感染症と戦ってくださる病院、医療従事者の方々に感謝申し上げます。 次にPCR集合検査場の拡大についてです。県では医師会や市町村と連携して、PCR集合検査場の設置を進めており、すでに5月中旬までに12カ所で設置見込みとお知らせしたところですが、新たに川崎市2カ所、逗子市、秦野市、座間市の5カ所が加わり、5月中に17カ所で設置されることになりました。ここも順次、拡大をしていく予定です。
コロナ入院時の児童福祉施設を設置
また帰国者・接触者相談センター等にご相談いただく目安について、従来は37度5分の熱が4日以上続く方となっていましたが、息苦しさ等の強い症状がある場合にはすぐにご相談くださいなど、目安の見直しが出されました。詳細は県ホームページ等でもご案内しています。疑わしいと思われる症状のある方は、センターまたはかかりつけ医にご相談ください。なお、医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか、手洗いや、せきエチケットなどの徹底を引き続きお願いいたします。 次に子供の命を守る、小児コロナ受け入れ医療機関および、保護者がコロナで入院等の際に子供を受け入れる専用の児童福祉施設の設置についてです。県では新型コロナウイルスに対応する現場起点の医療体制、「神奈川モデル・ハイブリッド版」の整備を進める中で、乳幼児を含む子供のコロナ患者にも適切に対応するため、このたび県内の小児科の病院で構成する小児科学会神奈川県地方会の協力を得て、県内を7つのブロックに分け、それぞれ拠点医療機関が中心となり、小児医療機関が連携して対応する、「小児コロナ受入医療機関」の体制を整備します。 この小児コロナ受入医療機関の体制ですが、こちらをご覧ください。お子さんのPCR検査の結果が陽性となった場合、軽症の場合には自宅、中等症の場合にはその地域ブロックの小児コロナ受け入れ医療機関に入院していただきます。各ブロックの拠点医療機関は高度な治療を担っており、ブロック内の、他のそれぞれの受け入れ医療機関のコントロールタワーとなります。この拠点となる小児医療機関は資料に記載のとおりでございます。 次に保護者が新型コロナウイルスに感染し、入院により保護者が不在となった子供への対応についてです。本県ではコロナ自体はまだ発生していませんが、いつ発生してもおかしくない状況でありますので、あらかじめ体制を整備するものです。こちらのスライドをご覧ください。保護者がコロナ感染によって不在となり、子供の保護が必要とされる場合、まず子供に迅速にPCR検査を行います。2歳未満の乳幼児で陰性だった場合には、小児コロナ受入医療機関に入院していただきます。