神奈川県・黒岩知事が定例会見5月12日(全文1)医療応援基金は20億円規模目指す
神奈川県の黒岩祐治知事は12日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「神奈川県知事『県PCR検査場は5月中で17カ所に』(2020年5月12日)」に対応しております。 【動画】神奈川県知事「県PCR検査場は5月中で17カ所に」 ◇ ◇
クラスター拡大防止特別チーム「C-CAT」を設置
黒岩:よろしいですか。それでは記者会見、始めます。初めに、C-CATがクラスター拡大防止を支援します、についてです。このたび、医療機関や福祉施設等でクラスターが疑われるケースが生じた際に対応する特別チームを、新型コロナウイルス感染症神奈川県対策本部に設置いたしました。それがこちらです。Corona-Cluster Attack Team、頭文字を取りましてC-CATであります。 医療機関で院内感染が拡大しますと医療崩壊の危機につながりますので、早急に拡大防止を図る必要があります。また、福祉施設でも施設内感染が広がりますと重症化しやすい高齢者の方などへの感染リスクが高まります。こちらをご覧ください。施設等で患者が発生した場合は、施設から保健所に報告が来ます。クラスター、またはクラスターが疑われる場合は、まずは保健所が感染拡大に向け対応します。しかし保健所だけでは手に負えない場合には、保健所からの介入依頼を受けてC-CATが出動いたします。C-CATは現場に急行し、施設の課題把握や支援内容の相談等の調査を行い、事案に応じてゾーニングや職員に対する感染症指導、物資手配などの資機材支援、さらには患者の搬送先の調整、DMATによる医療支援など、感染拡大に向けた支援を行います。
神奈川コロナ医療福祉等応援基金の創設
また、一度クラスターが発生した施設においては、C-CATがリーダーシップを取って、C-CAT担当者、施設職員、感染症対策指導チームなどをメンバーとしたチームを設置し、継続的な支援体制を構築します。C-CATは保健所設置市を含め全県で展開いたします。このチームの支援により施設内での感染拡大を早期に、かつ確実に、抑止していけると期待をしています。 次に神奈川コロナ医療福祉等応援基金の創設についてです。県では新型コロナ感染症対策の最前線に立つ医療従事者や福祉の現場の方々を応援することを目的に寄付金を募集し、これを活用するための仮称、神奈川コロナ医療福祉等応援基金を創設いたします。 現在、医療現場に従事する方々は、感染症対応での激務に加え、自らへの感染リスクだけでなく家族への感染を懸念して自費でホテルを確保するなど、経済的・心理的にも相当な負担を抱えながら命を守る仕事を続けています。また、福祉・介護の現場においても、入所者が感染したときに重症化しやすいリスクがあるほか、クラスター化も起こりやすいことも懸念して、徹底的な対策を講じるなど、命を守る最前線として医療現場と同様、相当な負担を抱えながら業務に従事しています。 そこで、県としてもこうした命を守る現場を支える方々を多くの県民の皆さまと共に支援していきたいという思いから、医療・福祉・介護の現場のほか、それを支えるボランティア団体の活動も支援するための基金を創設することといたしました。 一方、このような現場では物資の不足や経済的な負担など、日々刻々と抱える課題も変化しています。こうした中で医療や福祉などの現場の方々や関係団体、市町村などからも、具体的な支援策のご提案もいただきながら、そのときのニーズに合った事業を展開していきたいと考えています。 なお、この基金の事業規模については、寄付金の目標額を15億円として、県費負担5億円を追加する合計20億円の規模を目指します。この寄付金の募集につては5月15日から開始いたします。コロナ感染症対策の最前線で働く方々を支援し、この困難を県民一丸となって乗り切っていくために、1人でも多く県民の皆さまにご協力をいただけるよう、お願いしていきたいと考えています。