クロミナンス、直線での反応に鋭さ 尾関師「いい具合に気合も乗っていい動き」【アルゼンチン共和国杯追い切り】
◇30日 「第62回アルゼンチン共和国杯」(G2・11月3日・東京・芝2500メートル)追い切り 直線に入ってからの反応は目を見張る鋭さだった。オープンに上がってからの春3戦、重賞で勝ちきれずとも全て複勝圏を確保したクロミナンスだ。 美浦Wでの単走。行きっぷり良く駆け出し、4コーナーまでは手綱を抑えていたが、放たれると肩を鋭く引き出してストライドを伸ばし、一気の加速。雨でたっぷり湿ったウッドチップを高らかに蹴り上げ、1ハロンは11秒6だ。尾関師は「ちょうどいい具合に気合も乗って、反応よく、いい動きでした」と、満足そうに振り返った。 若駒のころから「重賞に手が届くだろうという感じはあった」とトレーナーが素質を見込んだ鹿毛は3歳、4歳、5歳と3回も骨折に見舞われ、7歳秋にしてまだキャリア13戦。使い込んでいないだけにまだ馬が若い。春は善戦止まりだったが「二千二百も二千五百も走る時は初めてだったし、そこをしっかり走れていることを評価したい。日経賞なんか全然駄目かと思わせるところから来ましたからね」と尾関師。ケイコで見せた鋭さでここを勝ちきれば、きっと年末のグランプリだって視野に入る。
中日スポーツ