にんじんやバナナも! 食べ過ぎると危ないヘルシーな食べ物 5
ブラジルナッツ
一見すると、体にいいことしかなさそうに見えるブラジルナッツ。悪玉コレステロールを減らす効果をもつ心臓にいい一価不飽和脂肪酸が豊富で、甲状腺機能を改善し免疫力を高めるセレンも多く含まれている。ところが、ここで問題が発生する。セレンは少量であれば体にいいけれど、大量に摂取すると有毒になる恐れがあり、そんなにたくさん食べなくても危険領域に達するという。 「ブラジルナッツ1粒には、成人が1日に必要なセレンのほぼ2倍量が含まれています。ブラジルナッツを4~5粒摂取するだけで、1日の最大摂取量に近くなります」とヤウィッツさんは語る。 「セレンの過剰摂取は、さまざまな健康上の問題を引き起こす恐れがあります」と話すアルトマンさん。初期の副作用としては「にんにく臭い息、金属味、脱毛、爪の脆化」が挙げられ「過剰摂取が続く」と「胃腸症状や神経症状」や「心筋梗塞、つまり心臓発作」につながる危険性がある。 結論として、どんな食品も適量がベスト。一日に数本のにんじんスティックを食べても手がオレンジ色になることはないし、午後のおやつにバナナ一本を食べたからといって、お腹が痛くなることもない。サラダの上に刻んだブラジルナッツを一粒振りかけるのも健康に有益。とにかく、やり過ぎないようにすればOK。
translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images ※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。