にんじんやバナナも! 食べ過ぎると危ないヘルシーな食べ物 5
水
水は体に不可欠な栄養素であり、日々の水分補給量を増やそうとしている人は多い。いっぽうで、健康的な水分補給にも上限があることが分かっている。ドレクセル大学の料理芸術および食品科学のプログラムディレクターであるローズマリー・トラウトさんによると、水分の過剰摂取は低ナトリウム血症(体内のナトリウム濃度が低すぎるときに起こる電解質の不均衡)を招く恐れがあるという。「ナトリウムは、細胞内外の体液のバランスをとるために不可欠です」と説明するトラウトさん。ナトリウムが不足すると「危険な健康状態」につながる。 では、どのくらいだと多すぎる? 2013年の研究によると、私たちの体が1時間で処理できる水の最大の量は約800~1,000mlだそう。それ以上の摂取量になると、低ナトリウム血症を引き起こす危険がある。 今年の8月にも、バケーション中に20分間で水を4本飲んだ女性が死亡した。死因は水中毒で、これは「短期間に体内の塩分と水分のバランスが崩れるほどの水を飲みすぎた場合」に起こると、インディアナ大学医学部の毒物学者であるブレイク・フロバーグ博士は語っている。1.8Lの水筒を持ち歩くのはいいけれど、一度に全部飲み干すのはやめておこう。
マグロ
高レベルのビタミンB12とオメガ3脂肪酸を含むマグロは、栄養価が非常に高い食用魚の一つ。とはいえ、これらの健康メリットには、水銀(具体的にはメチル水銀)という残念なおまけがついてくる。 「まぐろは大型の魚で、メチル水銀を含む恐れのある小型の魚を食べます。そのため、水からだけでなく小魚によっても水銀が蓄積されるます」とトラウトさんは語る。ご存知のように、水銀の摂り過ぎによるリスクは深刻。「長い期間をかけて高レベルの水銀を摂取すると、脳や神経系に害を与えます」とアルトマンさん。 それなら、ツナ缶やツナロールは一生食べないほうがいいの? その必要はないそうで、それよりも摂取量を控えめにするのが吉。米食品医薬品局(FDA)では、ビンチョウマグロやキハダマグロの摂取を週一回に抑えるよう提案しています、とアルトマンさんは語る。それ以外は、海老やサーモンのような「水銀の少ない」魚介類を食べるべき。