にんじんやバナナも! 食べ過ぎると危ないヘルシーな食べ物 5
体にいいものと言えど、食べ過ぎは体に良くない。管理栄養士や食品科学者いわく健康的な食品のなかには、適度に摂取する分には体に良いけれど、摂りすぎるとかえって害になるものがあるという。それらの悪影響のなかには、ただ不快になるだけでなく大きな問題を起こすものもある。そこで今回は、食べ過ぎると危険な5つの健康食品をご紹介。なかには、思っているよりも簡単に食べ過ぎてしまうものも。
にんじん
視力の維持や免疫システム強化の鍵となるベータカロテンを豊富に含むことで知られるにんじんだけど、たくさん摂取するほどいいというわけではない。「にんじんを過剰摂取すると、血液中にベータカロテンが増え過ぎるカロテン血症を引き起こす恐れがあります」と話すのは、臨床心理士、登録栄養士の資格をもつジェニファー・アルトマンさん。「そのせいで、肌がオレンジ色になる可能性があります」とも。さすがにこれは避けたい。 幸い、カロテン血症の危険性は見た目の変化だけ。「オレンジ色の肌にびっくりするかもしれない」けれど「健康に害を及ぼす」類のものではない、とアルトマンさん。毎日にんじん3本を食べていたら肌が褐色になったTikTokerのイザベル・ラックスさんは、以前は毎日にんじんを10本食べていたが具合が悪くなったので、量を減らすよう医師からアドバイスされたと語っている。 では、どれくらいだと多すぎるの? アルトマンさんによると、人は毎日「20~50mg」のベータカロテンを摂取する必要があり、これはにんじん10本分に相当するという。だから、にんじんだけ食べて暮らしていない限り、おそらく大丈夫。
バナナ
カリウムが豊富なバナナは、心臓の健康に良いことで知られている。しかし、ミズーリ州セントルイスにある「トゥーシックスフィットネス」のオーナーであるキム・ヤウィッツさんいわく、バナナの食べ過ぎは有害になりうるという。 「(カリウムは)血液中に過剰に含まれると危険を及ぼす、あるいは致命的になる恐れがあります」と話すヤウィッツさん。これは、腎臓が「血液から過剰なカリウムをろ過する」ことができない「腎臓障害のある人」がとくに懸念すべきことだそう。 それ以外の人は、ひどい腹痛を起こすリスクがある。「バナナにはソルビトールが含まれています」とヤウィッツさん。ソルビトールは、大量に摂取するとガス、膨満感、下痢を引き起こす恐れのある糖アルコールです」と彼女は続ける。さらに、過剰な食物繊維とその副作用についても考慮する必要がある。結論から言えば、一日1本のバナナは基本的に健康的だけど、一日に3本食べるのはおすすめできないかも。