「伸び伸びできている」首位に並んだ片岡尚之、3年ぶり2勝目へ 男子ゴルフJTカップ
日本シリーズJTカップ第2日は29日、東京よみうりCC(7002ヤード、パー70)で行われ、66で回った昨季賞金王の中島啓太と65をマークした片岡尚之が通算9アンダーの131で首位に並んだ。 1打差2位で出た片岡がこの日最少タイの65で回り、中島とともに首位に立った。「久しぶりにいい位置で回れ、すごく楽しかった。意外と緊張せず回れたのは多分、中島選手のおかげ」とほおを緩めた。 同じ組で回った中島が1番(パー4)でいきなりイーグルを奪取。「朝イチからいいものを見られた。何とか食らいついていこう」。昨季賞金王のスーパーショットを発奮材料に自身もバーディー発進し、前半でスコアを4つ伸ばした。10番で今大会初めてのボギーをたたいたが、12番(パー4)ではラフから20ヤードをウェッジで沈めるチップインバーディー。16番で6つ目のバーディーを奪い、18番をボギーとした中島に並んだ。 ランキング上位6人が賞金王の可能性を残して迎えた最終戦。ランキング22位で4年連続出場の片岡も賞金王争いの行方を注視しているが、初日は6人とも振るわず、「やっぱりプレッシャーがあるのかな。大変そうだな」とおもんぱかった。一方で「僕は何もないんで、伸び伸びできている」とも。2021年5月のツアー初優勝以降、勝利から遠ざかっているパットの名手に、絶好のチャンスが訪れた。(奥村信哉)