「今もやれることを一生懸命」音楽通じ3.11被災地応援 ── 山口洋・矢井田瞳。福島への想い
心強い・お母さん的、主婦的感覚のヤイコの存在
──お母さん的、主婦的感覚のヤイコさんがいらっしゃるのは心強いですよね。 山口洋 素晴らしいですよ。未知な領域ですから。ステージで隣で見てて、全然昔と違う。強いし…… 矢井田瞳 強くなっちゃった…… 山口洋 変な意味じゃなくて(笑)育児に疲れてるけど、頑張ってるときがあるんですよ。たいへんと思うけど何もしてあげられなくてつらい。 矢井田瞳 いえいえ。娘もだんだん大きくなってきたので、これからもうちょっと地方に行ける機会が増えるかもしれないので…… 山口洋 まだ言ってないけど、オファーいっぱいあるんですよ。子供の前でやってくださいとかも。そろそろマネジャーに相談しようかなって(笑) 矢井田瞳 直接歌を届けるっていうのが一番いいと思うので、地方にも行きたいです。 ──最後に福島への思い、今大切に思っていることを聞かせてください。 山口洋 福島の代弁はできないということを前提で聞いてほしいんですけど、阪神淡路大震災と東日本大震災で何が一番違うか、それは放射能があるかないかです。それはあまりにもヘビーな問題で。僕がこの活動を続けているのは、あそこで作られた電気を使っていたのが僕自身だったということ。僕は原発事故のときアメリカにいたんですが、胸が張り裂けそうだった。僕が使っていた電気のことでこんなことになっている、リアルに自分の問題だと。今も作業員の人たちが被ばくの危険性にさらされながら、作業を続けてくれていることを忘れたくないし、こういうことを繰り返さないために何ができるのかを考えるきっかけに僕らの活動がなれたらいいと思う。エンターテインメントってだけではなくて、試行錯誤しながら続けることによって福島のことを伝えていけたらいいなと。福島に行って彼らが何を思っているかを聞いて、みんなの思いを受けとめられる受け皿になれるように。ときどき「MY LIFE IS MY MESSAGE」のWEBサイトを見てくれると嬉しいです。 矢井田瞳 洋さんが全部言ってくれました。人と人とのつながりを持つこと、向き合うことって面倒くさいことも多いけど、希望があると信じて……。何もしないと何もおこらないということは学んだので、アクションを起こしていきたいと思います。