【朝日杯FS】前走は勝ち馬を上回る好内容 東大HCの本命は鋭い末脚を持つタイセイカレント
今回も末脚重視
<京都芝1600m世代限定重賞 上がり3F順位別成績> 1位【9-2-4-1】勝率56.3%/連対率68.8%/複勝率93.8% 2位【3-8-1-5】勝率17.6%/連対率64.7%/複勝率70.6% 3位【2-1-4-10】勝率11.8%/連対率17.6%/複勝率41.2% 4~5位【1-3-4-20】勝率3.6%/連対率14.3%/複勝率28.6% 6位以下【0-1-2-103】勝率0.0%/連対率0.9%/複勝率2.8% ※過去10年の15レース 先週も触れたが、京都マイルの世代限定重賞は上がり3F順位が着順と直結しやすい。阪神JFも上がり1位が勝利、2位タイの馬が2着という結果だった。1~3着のアルマヴェローチェ、ビップデイジー、テリオスララはいずれも前走で上がり最速をマークしていた。 今回の出走メンバーのうち、前走上がり最速だったのはアドマイヤズーム、タイセイカレント、ニタモノドウシ、パンジャタワー、ミュージアムマイル、ランスオブカオス。特にサウジアラビアRC2着のタイセイカレントは評価を上げたい。 また阪神JFは上位3頭が全て距離短縮組だった。今回の有力どころで距離短縮となるのはミュージアムマイルのみ。これも加点材料となる。 阪神JFは距離延長馬が6頭いて、最先着は16番人気5着スリールミニョン。ほとんど最後方からの競馬で追い上げてきた。距離延長組は差しに徹すればチャンスありと考える。やはりパンジャタワーは押さえておきたい。 前走のリベンジへ ◎タイセイカレント 新馬戦は危なげなく逃げきり。2、3着馬が芝、4着馬はダートで勝ち上がった。前走サウジアラビアRCは最後方から内を選んで急追、上がり最速をマークした。 この日の後半芝レースはいずれも外を回った馬が勝っており、馬場が外有利であったとみる。末脚の魅力は勝ち馬以上にある。上がりが着順に繋がるこの舞台ならリベンジ可能だ。 ◯トータルクラリティ 新馬戦はラスト1F10秒9という驚きのタイムで勝利。1986年以降の京都芝1600m2歳戦でラストが10秒台だったのは過去2例だけ。勝ち馬はどちらも後の重賞馬(ドナウブルー、アズマシャトル)だ。 新潟2歳Sはコートアリシアン(阪神JF6着)に一度は抜かれたものの差し返して勝利。本馬は前で競馬できる安定感があり、今回も安定した走りが期待できる。 ▲アルテヴェローチェ 新馬戦はクビ差勝利だったが、3着には5馬身差をつけた。2着ヒシアマンは次走の未勝利戦を圧勝、京王杯2歳Sでは1番人気に推され4着だった。 前走は外有利の馬場で外を回ったとはいえ快勝。キャリア2戦でサウジアラビアRCを勝った馬【3-1-1-0】のデータもある。王道ローテを順調に走っており軽視はできない。 以下パンジャタワー、ミュージアムマイル、ランスオブカオスまで印を回す。馬券は◎軸、◯以下相手の3連複で勝負する。 ▽朝日杯FS予想▽ ◎タイセイカレント ◯トータルクラリティ ▲アルテヴェローチェ △パンジャタワー ×ミュージアムマイル ×ランスオブカオス 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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