グリーン車の料金が3分の1になる JR東日本のお得すぎる乗車術
2025年春からサービス開始予定のJR中央線のグリーン車両。 本サービス開始に先立って、10月13日より、グリーン車を連結した12両編成の電車が導入されているが、現在は『グリーン車お試し期間』として、グリーン料金不要で体験乗車できる。 ■【画像】乗車距離無制限のグリーン券購入画面■ ちなみに割増料金を払って乗車するグリーン車の快適性は、超人気アイドルも絶賛している。 「元『TOKIO』の長瀬智也さん(46)は、新幹線のグリーン車に乗った感想を聞かれて、“やっぱ速いっすね~!”と答えたのは有名な話。グリーン車でも普通車でも運行速度は同じですが、快適な分、目的地に早く到着する気になるんでしょう(笑)。これは、グリーン車の経験者なら誰もが感じたことがあるのではないでしょうか」(芸能記者) 鉄道関係の書籍を多数執筆している鉄道ジャーナリストの小林拓矢氏は、サービス期間中に乗車した中央線のグリーン車の感想を、こう話す。 「中央線って、停車駅が多いんですよ。グリーン車のある他路線と比べると、細かく停まるという印象を受けました。東海道線あたりと比べて新鮮に感じました。ゆえにグリーン車のわりに、乗客の乗り降りが多かったのが印象的。今までの中央線は、10両のロングシートがずっと続いていたわけじゃないですか。歴史もありますし。そこにグリーン車が入ってきたということ自体が、非常に画期的でエポックメイキングな出来事です」 そんなグリーン車の魅力はどこにあるのか。 「まず座れる可能性が高く、人も少ないのでゆったり移動できます。前向きに座ることもできて、テーブルも使えるから、ノートパソコンを広げて仕事もできます。お弁当を広げながら食べることもできるし、缶ビールも飲める。東京駅とか新宿駅といった大きな駅では、駅弁も売っていますからね。だから、普通車に比べて旅行気分が味わえるんです」(小林氏)
■通常1810円かかる赤羽から熱海まで600円で乗車
気になるグリーン車の料金だが、紙のきっぷでの通常料金が、『50キロまで1010円』『100キロまで1260円』『101キロ以上1810円』となっているが、さらに安く乗る方法もある。 「乗車前にホームにあるグリーン券券売機でSuicaやPASMOなどの交通系ICカードで購入すると、各区間で260円安くなります。グリーン券を買わずに乗車してから車掌から買うことも可能ですが、その場合は、通常料金になるので注意してください」(鉄道ライター) ただ、もっとお得に乗車する方法がある。なんと乗車距離にかかわらず、実質600円でグリーン車に乗れるというのだ。 「クレジットカードのビューカード等で貯まるJR東日本のポイントサービス『JRE POINT』の特典で、600ポイントでSuicaグリーン券に交換できます。1ポイント=1円ですから実質600円でグリーン車に乗れるんです」(前同) 驚くのは至れり尽くせりのサービスだ。 「『JRE POINT』のサイトで事前購入する必要があるんですが、このグリーン券の有効期限は1か月。事前購入だと使用しなかった場合に損するのではと思われがちですが、心配はご無用。有効期限中に使用されなかった場合、自動的にキャンセルされポイント口座に交換ポイントが戻るようになっています」(同) また、金額が安くなるだけではない。 「このグリーン券は乗車距離が無制限なんです。私は赤羽から熱海まで乗車したんですが、最も高い場合だと1810円かかりますので、片道で1210円もお得。往復だと2420円も違ってくるので、浮いたお金で駅弁とビールが買えちゃいますね」(同) 最後にグリーン車の注意点について説明したい。 「グリーン車は、特急などと違って、指定席ではなく自由車なんです。満席時にデッキや通路に立っても料金は発生するので、注意が必要。でも座れなかった場合、スマホで操作したり、車掌さんに申し入れたりすれば『払い戻し』はできるので、損するということはあまりないはずです」(小林氏) 知れば知るほど魅力的なグリーン車の世界。 お得に利用して通勤や旅行を快適にしよう。
ピンズバNEWS編集部