トヨタ「新型ハイラックス」はいつ登場? 10年ぶり全面刷新の可能性は? 鍵は「電動化」か ライバル勢にどう対抗?
果たして次期型ハイラックスは出るのか? もしくは現行型を大幅改良?
2017年に日本に導入され(タイでは2015年にデビュー)、久しぶりにピックアップトラックの市場を活性化させた、トヨタ「8代目ハイラックス」。 【画像】超カッコイイ! これがトヨタ「新ハイラックス」です(79枚) 巷では9代目となる次期型も噂されていますが、どのような姿で登場するのでしょうか。
ラゲッジスペースがオープンエアになっていることから、日本ではプロユース以外では需要が低かった同カテゴリーですが、キャンプブームなどが追い風となって従来とは違うユーザー層を獲得し、歴代モデルの中ではトップの販売台数を記録しています。 これまで、日本の市場を独占してきたハイラックスですが、2023年12月に三菱「トライントン」という強力なライバルが登場したことで、最近ではその影が若干薄くなっていました。 またタイでもいすゞ「D-MAX」が好調な販売を見せており、ハイラックスとしても手を打ちたい状況です。 そうした中で最近になって、ハイラックスが大幅なテコ入れを図るという情報が巷で流れ始めています。 日本市場においてハイラックスは、2019年6月に安全装備を充実化させたのを筆頭に、2020年8月には現在のフロントマスクの意匠に変更するマイナーチェンジを実施。 その後も特別仕様車の発売や、一部の仕様変更を行うことで、商品力の強化を図ってきました。 2020年のマイナーチェンジではリアサスペンションを変更して乗り心地を改善しましたが、その後もユーザーからは「脚が硬い」という不満が上がっていたようです。 加えて、三菱「トライトン」という新時代を象徴するピックアップトラックが登場したことにより、日本やアジア市場などで再びテコ入れを余儀なくされています。2025年早々には、後退時車両直後確認装置の義務化に対応するための仕様変更が行われるようですが、あくまでもマイナーチェンジであり、ユーザーのイメージを変えるほどではないようです。 一方で、ハイラックスのモデルサイクルを考えると、フルモデルチェンジも近いと見られています。 新型は間違いなく、現行型とは違うイメージにすることは自明の理。特にフロントマスクは、日本でも人気の高い北米専用モデル「タコマ」に近い意匠になるのではないかと海外でも言われており、立体的かつ現代的なデザインになることが予想されます。 パワーユニットは、現在搭載されている2.4Lディーゼルターボエンジンから、150系「ランドクルーザープラド」に使われていた2.8L直噴ディーゼルターボに変更し、トライトンに対して動力性能においてもアドバンテージを持ちたいようです。 また欧州では、現行型に2.8リッターディーゼルターボエンジンとモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド仕様が用意されています。さらに、すでにタイなどで現行型に試験されている燃料電池車(FCEV)や電気自動車(BEV)、そしてHVの採用もあるかもしれません。これらは、トヨタが世界で進めているカーボンニュートラル戦略には不可欠と言えそうです。 4WDシステムもそろそろ進化を必要としており、伝統的なパートタイム4WDをそのまま踏襲するとしても、ランドクルーザーに使われているようなマルチテレインセレクトのような電子デバイスの採用が予想されます。 なぜならトライトンは、フルタイム4WDモードを有した「スーパーセレクト4WD-II」や7つモードを設定できるテレインコントロールを持っているからです。