トヨタ「新型ハイラックス」はいつ登場? 10年ぶり全面刷新の可能性は? 鍵は「電動化」か ライバル勢にどう対抗?
そうした中で巷では次期型ハイラックスの噂も出始めています。 まず外見では、フロントマスク、およびリアテールランプのデザインを一新。 フロントマスクは、日本でも人気の高い北米専用モデル「タコマ」に近い意匠になると言われおり、より立体的かつ現代的なものになることが予想されます。 パワーユニットは、現在搭載されている2.4Lディーゼルターボエンジンから、150系「ランドクルーザープラド」に使われていた2.8L直噴ディーゼルターボに変更されるとも言われてます。 さらに、前述の電動パワートレインもそれぞれの市場動向に合わせて投入される可能性は高いと言えます。 4WDシステムもそろそろ進化を必要としており、伝統的なパートタイム4WDをそのまま踏襲するとしても、ランドクルーザーに使われているようなマルチテレインセレクトのような電子デバイスの採用が予想されます。 すでにトライトンは、フルタイム4WDモードを有した「スーパーセレクト4WD-II」や7つモードを設定できるテレインコントロールを持っているからです。
日本には「ハイラックスワイド」が追加される?
ハイラックスのリニューアルについての情報で注目すべきなのが、この変更で「ハイラックスワイド」が追加されるのではないかということ。 乗り心地について何かと言われている現行型ですが、現状のサスペンションレイアウトでは改善にも限りがあります。 そこで、思い切ってワイドトレッド化をすることでフロントサスを中心にジオメトリーを変更。 コイルとダンパーの容量アップ、アーム類などの延長により乗り心地やハンドリングを進化させ、同時にリアサスもテコ入れすることで、従来モデルよりも快適性を向上せるという狙いがあるようです。
ちなみに前述のBEV仕様は、リアサスにド・ディオン式を採用。ド・ディオン式はリジッドアクスル式と独立懸架式のメリットを両立させた形式で、ハイラックスの乗り心地改善の大きな一手となるかもしれません。 ハイラックスのワイド化は6代目モデル(1997~2004年)でも行われていることから、あながち驚くようなことではありません。 むしろワイドフェンダーが付いたモデルは日本で人気が高まる可能性が高く、再びトライントンを上回るシェアを獲得する可能性も。よくサイズの大型化が日本市場で影響すると言われますが、実際のハイラックスユーザーを見ていると、あまり関係ないという見方もできます。 ※ ※ ※ 今回の変更がどの規模で行われるか分かりませんが、2025年はデビューから10年目。本来であれば、9代目にフルモデルチェンジしてもいい時期とも言えます。 2025年1月にマイチェンを控えているという情報から考えれば、新型のローンチは2026年以降になるかもしれません。現在はトライトンがやや優勢な状況ですが、ハイラックスは人気の高いモデル。大幅なテコ入れが実施されれば、再びヒット車になるのは必至なのではないでしょうか。
友季遙