【速報】小林製薬の会長と社長が辞任 紅麹サプリをめぐる問題の責任で 後任は創業家以外から初めての起用
小林製薬の紅麹原料を使ったサプリをめぐる健康被害問題で、小林製薬は、小林一雅会長と小林章浩社長がそろって辞任する人事を決めました。健康被害の広がりや、情報開示の遅れなどの責任を取っての決定とみられます。 関係者によりますと23日の臨時取締役会で、一雅会長と章浩社長が辞任する人事を決めたということです。後任は専務取締役の山根聡氏が昇格します。 紅麹成分が入ったサプリをめぐる健康被害問題では、医師から1月15日に小林製薬側に連絡があったにもかかわらず、公表したのは3月22日で、「対応が遅い」との批判が集中しました。 先月には、紅麹サプリの摂取後に死亡した可能性のある事例が急増し、厚労相が報告の遅さを「極めて遺憾」と批判。経営責任を明確化すべき、との声が高まっていました。
■紅麹サプリをめぐるこれまでの経緯
・2024年1月から2月にかけ、 紅麹サプリが原因の可能性がある健康被害事例5件について医師や当事者から小林製薬に連絡 ・3月22日、小林製薬は取締役会で紅麹コレステヘルプなどの自主回収を決定し、発表 ・その後、紅麹コレステヘルプを摂取後死亡したとみられる人が5人いることを公表 ・この時点で小林社長は「進退については考えていない」と話す ・3月29日、2023年4月~10月に生産された紅麹サプリに含まれているはずのない未知の成分(のちにプベルル酸と発表)が検出されたことを厚労省が公表 ・3月末に小林製薬の大阪市内にあった元工場と和歌山県にある工場を厚労省などが立ち入り検査 ・6月末に紅麹サプリに関連する可能性のあるとして調査している死亡事例が76件にのぼっていることが明らかに ・その後、7月11日の時点で調査の対象が100件に増える