ミシンの「返し縫い」はどこから?何針くらい縫う?プロが基本を解説【大人のお裁縫レッスン#11】
kufura
糸がほどけないようにするための「返し縫い」。ミシン作業では、縫いはじめと縫い終わりに行うことが多いですよね。けれど、「縫いはじめってどこから?」「どのくらいの長さ縫い重ねたらいいの?」と迷ったことはありませんか? 【写真8枚】ミシンでの「返し縫い」のやり方を写真でチェック!ズボンの裾など筒状のものの返し縫いは、スマートな見た目で仕上がりがきれい! そこで今回は、なんとなくでやりがちな「返し縫い」についておさらい! 裁縫教室の講師を務める“たま先生”こと常田玲美さんに、お手本をふまえつつ解説いただきました。
「返し縫い」のやり方は2パターン!
「返し縫い」は、縫い目がほつれにくくなるよう針を引き返して縫い重ねること。縫い目が丈夫になるので、縫いはじめや縫い終わりに行います。決まったやり方はあるのでしょうか? 「2パターンあるんですよ」とたま先生(以下「」内、たま先生) 1:布端の数cm手前から始める場合 (1)布端から約1cm手前に針を落とす。 (2)布端まで返し縫いする(およそ5針分)。 (3)布端まで戻ったら、あとは通常通り縫い進める。 写真中の★はそれぞれ次の通りです。 ・青星=縫いはじめ(針を落とす位置) ・赤星=その後の針の動き なお、針の動きが分かるよう縫い線を少しずらしていますが、実際は縫い重ねます。 2:布端から始める場合 (1)布端に針を落とす。 (2)1cmほど縫う(およそ5針分)。 (3)布端まで返し縫いする。 (4)布端まで戻ったら、あとは通常通り縫い進める。 「小学校の授業で習うのは、最初にご紹介した“布の少し手前から縫うパターン”ですが、自身のレッスンに通う子どもたちには、基本的な返し縫いのやり方として、布端からスタートする3回縫うパターンで教えています。どちらのやり方でもOKなんですよ」 やり方が分かったところで、見た目の差異にも注目しましょう。 “布端から縫う”パターンは3回縫い重ねたため、2回重ねた“布端の少し手前から縫う”方よりもやや線が太くなっているのがお分かりでしょうか? 「縫い重ねる回数が多いほど丈夫になりますが、目立ったり厚ぼったくなってしまうのは避けられません。用途に応じてうまく使い分けていきましょう」