ミシンの「返し縫い」はどこから?何針くらい縫う?プロが基本を解説【大人のお裁縫レッスン#11】
ズボンの裾など“筒状のもの”を縫うときは?
続いて、ズボンの裾など筒状になっているものを縫う場合の返し縫いの方法も教えてもらいました。 (1)縫い合わせ部分の約1.5cmほど奥に針を落とす。 (2)1周ぐるりと縫ったら、縫いはじめ位置を3cmほど縫い重ねる。 (3)縫い合わせ部分まで返し縫いする。 「縫いはじめは返し縫いせずOKです。1周したあと、縫いはじめ部分を縫い重ねることで実質返し縫いしていることに。最後に1度返し縫いを行うだけで、糸がほどけることはありませんし、見た目もスマートに仕上がりますよ」 たま先生曰く、“縫い重ねる”という作業は簡単そうでいて意外と難しいのだそう。実演でも、1針ずつ確かめるように針を進めているのが印象的でした。 「返し縫いはしっかり縫い重ねることが大切です。1針1針ゆっくり確実に行いましょう」 構成/kufura編集部
常田玲美(たま先生)
洋裁講師。 文化女子大学(現・文化学園大学)服装学部服装造形学科を卒業後、伊勢丹新宿店にて、紳士服のお直しの仕事に携わる。自身主宰の裁縫教室での講師のほか、ミシンメーカーでのワークショップの開催、出版物へのレシピ提供などで活躍中。現在は、毎月大人・子ども合わせて約40名以上の生徒をレッスン中。 『裁縫の楽しさを一人でも多くの人に』を目標に、Instagram(@nuinui.tamama)などで生徒作品や裁縫のちょっとしたテクニックを発信中。
常田玲美(たま先生)