三笘薫の招集に見解の相違? 食い違うサッカー日本代表とブライトンの意見「アジアカップでプレーするのは難しい」
サッカー日本代表は1月1日、国立競技場で行われたTOYO TIRES CUP2024でタイ代表と対戦し、5-0で勝利した。試合終了から約2時間半後に発表されたAFCアジアカップに臨むメンバーには、負傷離脱中の三笘薫が選出。イギリスメディア『BBC』は、ロベルト・デ・ゼルビ監督のコメントを伝えている。 【画像】日本代表、アジアカップのベストフォーメーションはこれだ! 三笘は昨年12月21日のクリスタル・パレス戦で足首を負傷した。デ・ゼルビ監督は三笘が1月12日に開幕するアジアカップに出場することについて「本当に驚いている。うちのメディカルスタッフは怪我(から復帰するの)に4~6週間を要すると私に言っていた」と話したと同メディアは伝えた。 アジアカップは1月12日に開幕し、2月10日に決勝戦が行われる。負傷日から計算すると、復帰は早くても1月20日前後。ブライトン指揮官は「私にしてみれば、彼がアジアカップでプレーするのは難しいと思っている」と述べている。 森保一監督も日本代表メンバー発表会見で、「大会の初戦で起用できるかどうかは分からない」と初戦に間に合わない可能性を示唆している。一方で、「怪我の回復は順調に来ているということで、大会の早い段階で起用できる」と見通しを語る。招集にあたっては代表とクラブのメディカルスタッフ間でコンタクトを取っており、「起用できるという見通しの下で招集」に踏み切ったという。 両者の言葉は矛盾しているように見えるが、時系列を推察すれば意味は通る。当初は復帰に4~6週間かかるとみられていたが、順調に回復していることでアジアカップ出場の可能性が生まれた。そこで、両者のメディカルスタッフ間で連絡を取り、招集に踏み切った。アジアカップは通常のインターナショナルマッチデーと同様に選手の招集義務が生じるため、クラブはそれを拒否することはできない。 もちろん、所属クラブを預かる現場最高責任者として再発のリスクを恐れるのは当然だが、日本代表は三笘のコンディションを最後まで見極めながら起用を検討することになる。
フットボールチャンネル編集部