ベテランシングルが考える「すぐ上達する」「なかなか上達しない」ゴルファーの違いとは?【参上! ゴルファー応援隊】
ゴルフの上達を目指すゴルファーにとって役立つ情報を発信する「みんゴル・ゴルファー応援隊」。その隊長に就任したシングルプレーヤー・マツケンが上達のヒントになることを紹介。今回は、「上達する人、しない人、何が違う?」がテーマです。
ゴルフへの取り組み方を見直すことも大切
これまで数多くのゴルファーに接してきて、「あ、この人はすぐ上手くなるな」とか「ああ、この感じだとこの人ずっとこのままかもな」などと、上達していくタイプとそうでないタイプがなんとなく分かるようになってきました。今回は、なかなか上達出来ないタイプの方にはどんな問題があるのか、考えていきたいと思います。 ●タイプA ひらめき型 他人から教わったり、自分で発見した上達のヒントを、ちょっとその場で良いボールが打てたからといって、「もう分かった、出来た」と分かった気になってしまうタイプ。 自身の中で、反復、反芻しないタイプの方。このタイプは、新しいことを取り入れることに積極的な点は良いのですが、ちょっと上手くいかないとすぐ元に戻したり、またまた違うことをやり出したりしてしまって、自分のスウィングを見失って不調に陥り、上達への回り道をしてしまうパターンです。 動画サイトで観たことをすぐ取り入れる人も多いですし、こうした事自体、「試行錯誤」と言えなくもないのですが、やはり新しいことを取り入れるなら、それをしっかり自分の身体に染み込ませる時間が必要です。自分自身で確信をもって「これはいい」と思ったことなら、しばらくはやり続ける根気が必要なのです。 よくツアープロがスウィング改造しているということが話題になっていると思いますが、「半年かかって、トップの位置を1cm低くした」などと聞きます。毎日ボールを打っているプロレベルでそれだけ時間のかかることなのです。 スウィングに新しいことを取り入れたら、多かれ少なかれ、「違和感」を感じるかと思いますが、その「違和感」としっかり向き合う時間を作れる人が上達するタイプなのだと思います。 また、新しい課題に取り組んでいる時は、ショットの結果やボールの行方、ましてスコアなど決して気にしないことも大切です。その動きが出来たか、やろうとしていることに近づいたか、ということだけにフォーカスすること。 たとえOBやチョロになっても、自分自身のイメージ通りに動けたなら100点満点です。新しいことにチャレンジしているのに、ショットの結果やスコアを気にしてしまう。これも「上達しない」タイプの典型と言えるでしょう。 ●タイプB 自分で考えない、先生にお任せ型 このタイプは最初からスクールに通っている方に多いのですが、自分ではスウィングのメカニズムを考えようとせず、ティーチングプロに言われたことをずっとやり続けるだけ、というタイプです。 こういうタイプはそもそも上達したいと本気で思っているのか不明なのですが、とにかく理屈や理論は先生任せ。ジュニアや新人プロにもいるようですが、このタイプの人は、調子の良い時はまだいいのですが、ちょっとスウィングが乱れてきたり、ショットやパットが不調に陥ると一人では修正や矯正がほとんど出来ず、お手上げ状態になってしまいます。 ゴルフは「自己責任」のゲーム。コースに出たら一人ですべてをこなしていかなければなりません。大人のゴルファーなら、自分のゴルフをしっかり見つめて、先生に指摘された点をしっかり咀嚼し、コースに出た時、自立したゲームが出来るようにして欲しいものです。 また、ゴルフは「考える能力」が試されるゲームです。はじめから思考を停止してしまって、誰かに自分のゴルフを委ねていては、それこそ一生上達など出来ません。 いかがですか? 決してやさしいゲームとはいえないゴルフ。きちんと課題に向き合ってこそ、味わえる達成感もあります。 長期間続けているのに伸び悩んでいる方は、ゴルフへの取り組み方を見つめ直して頂けたらと思います。
ゴルファー応援隊長・マツケン