「テレビ的なお笑い」が苦手なラバーガールがTikTokで見つけた自分たちの強み
シュールなコントで知られるラバーガールだが、大水洋介さんは昨年月9の「ONE DAY ~聖夜のからさわぎ~」(フジテレビ系)に、飛永翼さんも人気深夜ドラマ「来世ではちゃんとします」シリーズ(テレビ東京)に出演するなど、俳優としての活動も注目されている。 【写真】互いを撮りあった2人の顔が味わい深い… そんな2人がコロナ禍の2020年に始めたTikTokは、大水演じる、道で遭遇するちょっと変わった人のショートネタが人気を博し、開始1、2カ月でフォロワーが10万人を超え、現在は66万人超。YouTubeもオフィシャルチャンネルとサブチャンネル合わせてチャンネル登録者数が51万人を超えている。 TikTokをはじめて4年目のいま、短尺動画での表現、そしてテレビ的なお笑いについてどう感じているのか、率直な思いを語ってもらった。
東京03の飯塚さんから褒められたのがきっかけ
――ネタはいつもお2人で作るそうですね。どんな作り方をするのでしょう。 飛永翼(以下 飛永):たぶん一般的には、展開するためのフリがあって、つかみがあって、そこからボケていくんですけど、僕らは1ボケ目から順番に作っていくので、最後にどうなるかは作ってみないとわからないんです。コントだけど、漫才に近いかもしれないです。 大水洋介(以下、大水):たまに後の展開まで考えて作ることもあるんですけど、結局、頭から作っていくとそういう展開に全然ならなくて。結局、流れに任せて作っちゃう感じになります。 飛永:ネタを1人で書いている人だったら構成を1人で作れるんですけど、2人で作っているので、「僕はこうしたい」「でも、それは面白くない」という攻防がどうしてもあるんですね。思った通りにどうしてもならないから、2人の中間地点で作って行って。 大水:それで5、6分作ったから、そろそろ終わるかとオチをつける感じですね。 ――ボケ役とツッコミ役でお互い役割分担して書くのですか。 飛永:分担はせずに、2人で一緒にボケを考えます。逆に、こういうツッコミできないかという逆算でボケを作ることもあります。 ――最初のボケから作り始めるから、TikTokのような短い動画に向いているんでしょうか。 飛永:そうですね。「コントのつかみが面白い」と東京03の飯塚(悟志)さんに言っていただいたことがあって、ライブでつかみだけを披露することが何回かあったんですね。そこから「じゃあそのつかみの部分だけTikTokにあげてみよう」となって、実際にあげたら伸びたんです。基本、僕たちは最初のボケにめっちゃ時間かけてコントを作るので、一番絞りじゃないけど、一番良いところが出ているんだと思います。