【時系列でわかる】イスラエル軍「数日以内にガザで重要作戦」ハマスとの武力衝突 死者2700人超(11日まで)
■10月7日 米・イスラエル首脳 電話会談
アメリカのバイデン大統領は7日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行いました。 両政府の発表によりますとバイデン大統領は「アメリカはイスラエルの自衛権を全面的に支持する」と述べ、イスラエル政府と国民に対しあらゆる支援を行う考えを強調しました。 ネタニヤフ首相は支援に感謝を述べた上で、イスラエルが勝利するため長期的に強力な軍事行動が必要だと伝えました。 バイデン大統領は声明で「テロは決して正当化されるものではない」と「ハマス」を非難しました。その上で「アメリカは、イスラエルに敵対するいかなる勢力に対しても、この状況で優位に立とうとしないよう警告する。バイデン政権のイスラエルの安全保障に対する支援は揺るがない」と強調しました。
■10月7日 国連事務総長が非難声明
国連のグテーレス事務総長は7日、中東パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織「ハマス」によるイスラエルへの攻撃について、「最も強い言葉で非難する」との声明を報道官を通して発表しました。 事務総長は、「民間人への被害を深く憂慮し最大限の自制を促す」とした上で、外交努力による解決を求めました。 一方、国連安全保障理事会は、8日に非公開の緊急会合を開き対応を協議する予定です。
■10月7日 米バイデン大統領が演説
アメリカのバイデン大統領は7日、ネタニヤフ首相と電話会談後に演説し「アメリカはイスラエルを支持する。我々は引き続きイスラエルが自衛できるよう支援をする」と述べました。さらに「テロは決して正当化されない」とハマスを非難した上で、「イスラエルの安全保障に対する我々の支援は強固で揺らぐことはない」と強調しました。
■日本時間10月8日朝 一連の応酬で500人近い犠牲者
ロイター通信などによりますと7日、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマス」が2000発以上のロケット弾を発射したほか、ハマスの戦闘員がイスラエルの住宅地に侵入し、激しい攻撃が行われました。ロケット弾だけでなく、戦闘員がイスラエル側に侵入するのはきわめて異例のことです。 現地の映像には多くの民間人の遺体が横たわる様子などが映っていて、地元メディアは少なくとも250人が死亡したと伝えています。 また、数十名のイスラエル兵や市民が連れ去られているということです。 攻撃を受け、イスラエルのネタニヤフ首相は「戦争状態にある」と述べて大規模な報復を宣言し、イスラエル軍がガザ地区を空爆しました。ガザ地区の保健当局はこれまでに230人以上が死亡したと発表。 一連の応酬で500人近い犠牲が出ており、事態の悪化が懸念されています。