その進化は吉か凶か!? 初代モデルからコンセプトが変わったクルマ3選
時代の波には逆らえず、大変革を迎えたクルマ3選
クルマのフルモデルチェンジは、安全面や性能強化のためにおこなわれていますが、もっとも大きな理由は、企業が商業的に利益を得るためといえるでしょう。 【画像】その進化は吉か凶か!? 初代モデルからコンセプトが変わった3台を写真で見る(29枚) そのため、モデルチェンジの際はその時代のトレンドに合わせてデザインを変更しますが、なかにはデザインだけでなくコンセプトを大きく変えたモデルも存在します。 今回は、メーカーが命運をかけてコンセプトを変えたモデルもあれば、時代の流れでコンセプトを変えざるを得ないモデルまで、3車種を紹介します。 1台目に紹介するホンダのフラッグシップミニバン「オデッセイ」は、1994年に「クリエイティブムーバー」として誕生しました。
当時はミニバンというカテゴリー自体が確立されておらず、アコードのプラットフォームを流用した初代オデッセイは、背の高いステーションワゴンのようなクルマでした。 その斬新なコンセプトはファミリー層の支持を集め、低迷期のホンダを支えた立役者となりました。2代目モデルも初代のコンセプトを維持し成功を収めますが、3代目以降は低重心化を進めたことで売れ行きが低迷していきます。 3代目オデッセイが市場に出る頃には、トヨタ「アルファード」のようなラージクラスのハイトミニバンが台頭し、逆路線を取ったオデッセイは苦戦を強いられます。 2013年に登場した5代目オデッセイでは、車高を1685㎜に大幅アップし、初めてスライドドアを採用するなど対抗策を打ち出しました。しかし、アルファードが築き上げたブランドイメージには太刀打ちできず、販売中止に追い込まれる時期もありました。
大きな転換期を迎えた高級セダン「トヨタ・クラウン」とスポーツセダン「スバルWRX」
次に紹介するのは、1955年に誕生した日本を代表する高級セダン「トヨタ・クラウン」です。初代モデル(当時は「トヨペット クラウン」)は日本車の発展を牽引し、以降もセダンのステータスシンボルとして発展を続け、2022年までの15代目にわたってセダン中心の展開を行ってきました。