マブスで現在アドバイザーを務めるノビツキー「自分が将来コーチになるとは見ていない」
8月25日(現地時間24日)にスロベニアのリュブリャナで開催されたゴラン・ドラギッチ(元マイアミ・ヒートほか)の引退試合“Night of the Dragon”に先駆けた会見で、ダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)、代理人のビル・ダフィーが出席した。 ドイツ出身のノビツキーは、マーベリックス一筋21シーズンをプレーし、オールスターに14度、オールNBAチームに12度も選出され、2006-07シーズンにヨーロッパ出身選手として史上初のMVP、2011年には球団初優勝へ導く殊勲者となってファイナルMVPを獲得したレジェンド。 マブス時代の背番号41、ドイツ代表で着用してきた背番号14がいずれも永久欠番になっている男は、2021年にNBAの75周年記念チームに選ばれ、2023年にはバスケットボール殿堂入りも飾った。 そのノビツキーは、2021-22シーズンからマブスのスペシャル・アドバイザーへ就任。現在の役職について、ドイツ出身のレジェンドはこう話していた。 「アドバイザーというのは本当に興味深い言葉だね。たくさんアドバイスしているわけではないんだ。ゼネラルマネージャー(GM)のポジションが変化したようなもので、彼ら(マブス)は関わってほしいと言ってきた。この球団には仲の良い人たちがいて、J-Kidd(ジェイソン・キッドHC)は良き友人の1人で、しょっちゅうバスケットボールについて話し合っているよ。けど毎日ジムに行くわけではない。アドバイザーというのはおそらくちょっと強烈な言葉なんだ」 現役引退後、ノビツキーはFIBAのイベントに関わり、パリオリンピックでは会場でドイツ代表の選手たちを応援していたほか、メディアにも出演して発言している。 ただ、ノビツキーが今後チームや代表のコーチへ就任することはなさそうだ。 「自分が将来コーチになるとは見ていない。物事の移り変わりは激しいけど、自分がチームのコーチを務めることになるとは思っていない。それよりも個別のコーチになると見ている。FIBAで大きな大会へ行くし、ダラスにはファミリーオフィスもある。私は新しいことや興味を持ったことを学んでいるところなんだ。これからもバスケットボールに関わっていくよ」 『RealGM』によると、ノビツキーのアドバイザー期間は4年間で、2024-25シーズンまでとなる。来シーズン以降、ノビツキーがバスケットボールのどんな役職に就くことになるのかは気になるところだ。
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