新千歳空港、200人が夜明かす 床にマット、新幹線に変更も
2日夕から羽田行きの便などで欠航が相次いだ新千歳空港(北海道千歳市、苫小牧市)では、足止めされた約200人の利用客が一夜を明かした。夜通しで北海道南部まで移動し、新幹線に切り替える人も。3日はUターンラッシュのピークと重なり、航空会社の受付には長い行列ができた。 日高町に静岡県三島市から帰省していた会社員平野孝貴さん(30)は搭乗した東京行きの便が仙台上空を通過している頃に羽田空港での事故が起き、新千歳に引き返した。「早い便を予約していたら、巻き込まれたかも。なるようにしかなりません」と疲れ切った表情で空港から配布された寝袋に潜り込んだ。 3日午後になっても振り替え便や空席待ちの人たちで空港は混雑。川崎市から家族4人で旅行に来ていた男性会社員(47)は3日夜の関西空港行きを確保。大阪で1泊し、4日に新幹線で帰途に就くといい「旅にトラブルは付きものだが、今回はハード。早く家に帰りたい」とぼやいていた。