コンドーム一択の日本 避妊は”男性主体” 薬局で買えるピル・緊急避妊薬・腕に入れるインプラント・・・海外では安価で選択肢も豊富 大切なのは”女性が決める”権利
腕に挿入すると3年から5年の間妊娠しないインプラントは、日本では未承認ですが、海外では多くの国で使われています。 日本では、経口避妊薬のピルも緊急避妊薬も医療機関による処方箋が必要です。 費用も、ピルで数千円、緊急避妊薬では一万円を超えるところもあり高額です。 さらに中絶となると、経口中絶薬であっても入院を要するなど経済的な負担が大きいのが現状です。 日本語学校の留学生や技能実習生の在留資格では家族の滞在を認めていません。 出産後半年は、赤ちゃんにも在留資格が許可されますが、更新されないので、帰国するか親に預けるということになります。 西日本短期大学 高向有理 教授「勉強、留学とか、仕事とか、達成したいことがあって日本に来るんです。それを遂行するために気をつけなければいけないことっていう情報が、正しい情報が伝わっていないので、どこに行けば避妊具が入手できるかとか、そういったこともあまりよく分かっていない状況なんです」 ■「妊娠したらどうする?」留学生向けの教材を開発 国連のユネスコ=教育科学文化機関は、科学的根拠に基づいて包括的な性教育を進めるようガイダンスを作っています。 高向教授らの研究チームは、留学生向けに実践的な教材を開発しました。 タイトルは「日本での妊娠と出産」~ライフプランを考えよう~ 様々なケースが設定され、どう対応したらいいか授業で話し合いながら理解できるように構成されています。 例えばこんな感じです。 ジェイさんとリナさんは大学生です。今日、リナさんが妊娠していることがわかりました。 リナさんはまず、どこへ行ったらいいですか? (1)学校 (2)くすり屋 (3)病院 リナさんはこれからの生活が心配です。誰に相談したらいいですか? (1)学校の先生 (2)友だち (3)誰にも言わない 産みますか?産みませんか?自分たちで育てますか?国の家族に育ててもらいますか?妊娠をやめますか?【妊娠をやめるとき】日本では、自分で薬を買って中絶するのは禁止です。堕胎罪に問われます。 妊娠したくないときは? 避妊をする(3つの方法) (1)コンドーム (2)ピル (3)緊急避妊薬(72時間以内に病院で ※店では買えません)
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