【チケット最高値は560万円!?】MLBワールドシリーズ「ドジャースvs.ヤンキース」ホームラン王の大谷&ジャッジが激突...注目ポイントを徹底解明
転売を公認!ワールドシリーズ2戦目の最高値は約560万円
MLBは収益を出すためにさまざまな工夫をしています。例えば、MLBでは転売を公認していて、公認チケット転売サイト「SEAT GEEK」が存在しています。このサイトでワールドシリーズのチケット価格を調べたところ、2戦目(ドジャースタジアム)の最高値はなんと1席で約560万円。最安値でも約17万円でした(10月23日午後1時時点)。転売を公認することがどうしてMLBの収入につながるのか。実は、安心なサイトであるという補償をすることで手数料を15~20%取っているのです。 さらにマーケティング情報として、どんなエリアのどんな年代の人がどれくらいの金額のチケットを買っているのがわかることで、今後のリーグ運営に利用できるといいます。 収益を出すためのもう一つの工夫、それは試合数を増やすことです。ポストシーズンも2021年は各リーグ5チームずつの10チームでしたが、今年は6チームずつの12チームです。試合が増えれば、特にポストシーズンは満席になるため、それだけ収益が出ます。ただ、選手からすると怪我をしやすくなるため反発も出ますが、折り合いをつけながら徐々に増やしているということです。
試合は「ショー」ファンに楽しんでもらう工夫も
ファンを増やすための工夫もしています。例えば、子どもや女性などファン層を広げるために、ヤンキースではOBが子どもたちに野球教室を無料で開催しています。他にも、ダイヤモンドバックスの本拠地チェイス・フィールドでは、プールを設置して球場をボールパーク化しています。バーベキュースペースが用意されている球場もあるそうです。そこには、野球はスポーツというより“ショー”だというアメリカならではの考え方があります。 また、ファン獲得のために2023年から「ピッチクロック」という制度が導入されました。投球間隔は15~18秒以内で、ピッチャーはランナーがいれば18秒、いないときは15秒以内に投げなくてはいけません。そうすると試合の時間が短縮されます。結果、来場者数は実際に2年連続で増加していて、今年は2017年以来の7100万人超えでした。お客さんにとっては、試合時間が2~3時間くらいなのがちょうどいいのかもしれません。 こうしたことを知ったうえでワールドシリーズを見ると、注目の対決がより一層、楽しめるのではないでしょうか? (2024年10月23日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)