久保不在のソシエダは辛くも国王杯2回戦突破…延長死闘を演じた4部コンケンセ、日本人MF吉村祐哉が120分間大健闘!!
[12.5 コパ・デル・レイ2回戦 コンケンセ 0-1(延長) ソシエダ] コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)は5日、2回戦を各地で行い、MF久保建英所属のソシエダは延長戦の末にコンケンセ(4部)を1-0で下した。久保は連戦による休養のため遠征に帯同外。一方、コンケンセでは高校時代からスペインで暮らす日本人MF吉村祐哉(26)が右ウイングでフル出場し、1部クラブ相手に大健闘を見せた。 【動画】アウェー中国戦の裏で起きていた珍事…日本代表FWがSNS上の声に反応「わざと」 スペイン中東部の歴史都市クエンカで行われたコパ・デル・レイ2回戦。試合はホームのコンケンセが鬼気迫る奮闘を見せた。 ソシエダは前節ベティス戦から先発11人を入れ替えて臨む中、コンケンセはコンパクトな5-4-1の守備ブロックで応戦。前半12分にはカウンターから左ウイングのFWヘスス・セラーノがGKウナイ・マレーロを強襲するシュートを放つと、同31分には吉村のループパスに抜け出したMFパブロ・オリバレスも惜しい右足シュートを狙つなど、堂々と渡り合っていた。 後半も一方的にソシエダがボールを保持するものの、先発のFWウマル・サディクがなかなか決定機を活かせずにいると、コンケンセは同24分にこの試合で最大のビッグチャンス。吉村の鋭い縦パスを途中出場MFラウール・カバジェロがフリックし、FWアントニオ・フェルナンデスがGKと1対1を迎えた。だが、放たれたシュートは大きく枠の上。そのまま0-0で延長戦に入った。 すると延長前半2分、ついにソシエダが試合を動かした。後半途中から投入されていたMFアンデル・バレネチェアとMFブライス・メンデスが中盤を持ち上がり、左に展開すると、MFセルヒオ・ゴメスが折り返しのパス。これに走り込んだB・メンデスが左足ダイレクトで合わせ、ゴール右隅に突き刺した。 コンケンセにとっては痛い失点。だが、その後もホームの大声援を受ける中、闘争心は失わなかった。延長前半15分には吉村が高い位置でボールを奪うと、DFジョン・パチェコとの接触で転倒。主審の笛は鳴らされなかったが、もしファウルであれば相手を退場に追い込んでいたであろうビッグプレーだった。 延長後半もコンケンセは積極的にシュートチャンスを作り出し、何度も反撃の可能性を見せたが、マレーロの好守備にも阻まれてタイムアップ。大苦戦を強いられたソシエダが延長戦の末に辛くも3回戦進出を決めた。