アトレティコ、スーパーサブのスルロット弾炸裂で公式戦11連勝!レアル・マドリーを抜いて2位浮上…首位バルサと勝ち点で並ぶ
15日のラ・リーガ第17節、アトレティコ・マドリーは本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのヘタフェ戦を1-0で制した。 公式戦10連勝と破竹の勢いを見せるアトレティコは、クリスマスバケーションまで残り2試合という段階でメトロポリターノにヘタフェを迎えた。2024年の年末もまったく同じタイミングでヘタフェを迎え、そのときは1-1引き分けでホームの公式戦連勝記録を20で止められたために、気を抜くことは許されない。……クラブはクリスマス前最後のホーム戦ということで観客にサンタクロースの赤白帽子を配布したが、ピッチ上で気を抜くことは許されないのだ。 シメオネ監督はGKオブラク、DFジョレンテ、ヒメネス、ラングレ、ガラン、MFジュリアーノ、デ・ポール、バリオス、リーノ、FWグリーズマン、フリアン・アルバレスを先発で起用している。 前半、ボールを保持するアトレティコは4-5-1を敷くヘタフェの堅守に苦戦を強いられたものの、それでも幾度か決定機を迎える。が、決め切ることができない。 まずリーノが13分にジュリアーノのクロス、14分にデ・ポールのロングボールから絶好機と言えるチャンスを迎えたものの、どちらのシュートも枠を捉えられない。また30分にはグリーズマンのクロスをジュリアーノが頭で落とし、デ・ポールがダイレクトでシュートを放ったが、これも枠外へ。さらに41分にはボックス手前のJ・アルバレスが右足でグラウンダーのシュートを打つも、これはGKソリアにセーブされている。 スコアレスで前半を終えたアトレティコ。シメオネ監督はハーフタイムにリーノとの交代でスルロットを投入したのを皮切りに、55分にジョレンテ&ジュリアーノをモリーナ&コレア、63分にグリーズマンをコケと次々に選手を交代せていった。 その後もヘタフェの堅守を前に攻めあぐねていたアトレティコだったが69分、スルロットがまたも途中出場から結果を出した。デ・ポールのロングボールからモリーナが右サイドを駆け上がると、走りながら右足でクロスを送る。高度を持って緩やかなカーブを描くボールはファーへと向かい、そこで待ち構えていたノルウェー人FWが長身を生かしたヘディングシュートでネットを揺らした。スルロットは今季ラ・リーガ7得点目(グリーズマンと並びチーム内得点王に)。先発で3得点、途中出場からは7得点を決めている。 ついにリードを得たアトレティコは終盤、かつてのシメオネ監督のチームのようにウノセロ(1-0)のスコアを守り切るメンタリティーにシフト。アルゼンチン人指揮官は86分にはデ・ポールをピッチから下げて、10月に「膜下血腫を伴う外傷性脳損傷」に苦しんだル・ノルマンを起用した。ヘッドギアをつけたスペイン代表DFは、これがホームでの復帰戦となり、観客から喝采を受けながらピッチに入っている。 システムを4-4-2から5-3-2に変更して守るアトレティコは、ヘタフェのゴールを許さず試合終了のホイッスルを迎えた。公式戦11連勝、ラ・リーガ6連勝のアトレティコは勝ち点を38として、前日にラージョと引き分けたレアル・マドリー(1試合未消化)を抜いて2位に浮上。同日にレガネス戦に臨む首位バルセロナと勝ち点38で並んだ。赤白の帽子をかぶった観客たちは、特大のプレゼントをもらったような幸せな気持ちでメトロポリターノを後にし、家路についている。 なおアトレティコの年内最終戦は、敵地カンプ・ノウでのバルセロナ戦だ。