水原一平被告への量刑言い渡し延期…大谷翔平は自身のサイン入り含む野球カード5000万円分返還求める
【ロサンゼルス=後藤香代】米カリフォルニア州の連邦地裁は27日、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(30)の元通訳、水原一平被告(39)への量刑言い渡しを12月20日から来年1月24日に延期すると決定した。 【図解】さっと分かる…水原一平被告が代理人らによる口座確認を阻止した構図
水原被告側が27日に連邦地裁に提出した文書によると、水原被告は自身のギャンブル依存症について、量刑の判断に必要な報告書の提出準備を進めてきた。24日に心理学者との面談を予定していたが、体調を崩して出席できず、「量刑言い渡し前に報告書が提出できないと不利益を被る」として期日の延期を求めていた。
一方、大谷選手は26日、水原被告が大谷選手の預金口座から購入し、連邦政府が没収した約32万5000ドル(約5000万円)分の野球カードについて、自身への返還を求める申立書を連邦地裁に提出した。没収財産には、大谷選手の所有物である自身のサイン入りカードも含まれていた。
水原被告は大谷選手の口座から約1700万ドル(約26億円)をだまし取った銀行詐欺罪に問われている。司法取引に沿って罪を認めており、量刑言い渡し後は収監される見通しだ。