松坂大輔は成功するのか ── 過去に凱旋帰国した先発投手はどうだった?
里崎氏も、「不安があるとすれば、1年間を戦う体力と、ボールの変化など環境の変化にどう対応できるか。ツーシームを多投していたが、日本のボールで、そこまでの変化を求めるのは厳しい。松坂の対応力の有無が試されるが、大事なのは、迷いを持たないことだと思う。 WBCで共に戦った戦友だけに、成功に期待している」と不安点を挙げた。 与田氏は「ずっと大きな舞台で投げてきた男だが、これだけの大型契約での凱旋帰国で、かなりのプレッシャーを浴びる。2、3試合で、イメージが作られてしまうので、そこを意識しすぎないこと。体調を優先にして、9年ぶりの日本野球の感覚をつかむまでは、無理をせず、リリーバーに勝ちをつけていってもらうべきだろう」という。 日米通算200勝まで、あと36勝。松坂も、「日本の8年とは違う形になる」と並々ならぬ決意で、体重を85キロへ減量するなど、早くも凱旋成功計画をスタートさせている。 (文責・本郷陽一/論スポ、アスリートジャーナル)