買い取るべき! Jリーグ、レンタル移籍で輝いた選手(4)J2で控え→J1上位で躍動!? まだまだ落ちないベテランMF
選手が定められた期間に他クラブへ移籍する制度である「レンタル(期限付き)移籍」。2024シーズンのJリーグでは、数多くの選手がレンタル移籍で新天地を求めた。なかには加入後すぐに貴重な戦力となってチームに貢献している選手も存在する。今回は、レンタル先で存分に実力を発揮したJリーガーをピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。スタッツは『jleague.co』を参照。
MF:白崎凌兵(しらさき・りょうへい) 生年月日:1993年5月18日 保有元クラブ:清水エスパルス レンタル先クラブ:FC町田ゼルビア(レンタル期間:2024年8月~2025年1月) 2024リーグ戦成績(レンタル後):14試合1得点1アシスト 白崎凌兵は、山梨学院高等学校卒業後の2012年に清水エスパルスでプロキャリアを始め、2019年には鹿島アントラーズに加入。Jリーグの強豪クラブで経験を積み、2022年に清水に復帰した。 しかし、2024シーズンは清水で出場機会が限られ、主力になりきれずにいた。そこに目をつけたのがJ1で上位につけていたFC町田ゼルビアで、夏に期限付き移籍が成立した。 加入後初先発となった第26節の湘南ベルマーレ戦後、黒田剛監督はクラブ公式サイトで「足元の技術もありますし、ボールが収まることで時間も作れます。また身長もあるため、中盤での空中戦も優位性を作れました。そういった意味ではまた違った個性を持つボランチとして期待しています」とコメントした。 その指揮官の期待通り、白崎は堅守速攻を武器に勝ち点を積み上げた町田に戦術の幅を与えた。技術の高さを活かし、ハードワークに偏重しがちだった印象すらあるチームに新たなアイデアをもたらすゲームメーカーとして機能した。 第36節・FC東京とのダービーマッチでは1得点1アシストの活躍でヒーローとなり、優勝に望みをつないだ。 最終的にリーグ制覇には届かなかったが、名門クラブでのプレー経験があるベテランの存在は、タイトルを狙うチームに必要だった落ち着きをもたらした。清水に復帰して再び控えに回るのであれば、本人にとっても完全移籍は有力な選択肢となるだろう。
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