元ミッシェル・チバ一周忌、兵庫でドキュメンタリー映画をオールスタンディング上映へ
2023年11月26日にチバユウスケ氏(The Birthday)がこの世を去って、もうすぐ一年が経つ。一周忌を前に彼がアベフトシ、 ウエノコウジ、 クハラカズユキとともに結成し、2003年に解散したロックバンド「ミッシェル・ガン・エレファント」のドキュメンタリー映画『THEE MOVIE LAST HEAVEN 031011』 の限定上映が「塚口サンサン劇場」(兵庫県尼崎市)で11月22日からスタートした。 【写真】過去には英国のロックバンド、クイーンやオアシスの映画のイベント上映も この映画は、人気絶頂の中、突如解散した「ミッシェル・ガン・エレファント」が、2003年10月に幕張メッセで4万人を動員して行ったラストライブと、そのバックステージ映像を収録。監督はミュージックビデオを数多く手がける番場秀一氏が務めた。 本作品が同劇場で上映されるのは、今回が3回目。また「オールスタンディングライブスタイル上映」として帰ってきたのは、2024年1月20日以来だ。同劇場の名物社員・戸村さんに「ミッシェル・ガン・エレファント」への想いを聞いた。 ロック好きでも知られる戸村さんは「一生聴き続けていきたい、大好きなバンド。当時ライブのチケットも取りにくくて、生で観たのは、大阪南港にあった時代の『Zepp Osaka』(2012年閉館)での1回だけ。客席対ステージのすごい緊張感。まさに火花散る、という感じ。その後3日間くらい耳鳴りが止まらない、そんな圧倒的なステージでしたね。ミッシェルの現場に限らず、今思うと良いのか悪いのかわからないですけど、当時ライブハウスでは、暴れたり、ケンカしたりしょっちゅうで、なぜか血を流してる人がいる、なんてこともありましたね」と、2003年当時のロックシーンを振りかえる。 今回のイベント上映については、「ライブハウスで、ライブを観るのと同じ感覚で楽しむのが今回の『オールスタンディングライブスタイル上映』。だから、声出しも問題ないし、途中でお酒を買いに行って戻ってくる、なんてこともオッケーです。自由に楽しんでもらえたら。彼らをリアルタイムで観てきた人、聴いてきた人たちは、チバユウスケの命日に劇場に集まってほしいし、当時を知らない若者たちにも、この機会に映像で観てほしい。彼らを知らない人たちも、この映画を観れば、彼らを絶対好きになるという自信があります」と話す。 「塚口サンサン劇場」での『THEE MOVIE LAST HEAVEN 031011』 の上映は11月28日まで、上映時間は夜7時40分から。同月26日のみ「オールスタンディングライブスタイル上映」を実施する。 「ライブハウスと同じ感覚で」といっても上映中のモッシュ・ダイブ・ジャンプ・クラウドサーフ・座席の移動、座席の上に立つなどの危険行為はNG。静かな環境で映画を観たい人は、26日以外での鑑賞を推奨。詳細は劇場の公式サイトで確認を。