英中銀副総裁、追加利下げを支持-相場変動は「秩序ある」市場の反応
(ブルームバーグ): イングランド銀行(英中央銀行)のブリーデン副総裁は、追加利下げには前向きだと述べ、今週の英国債利回りの急上昇については特に問題視していない姿勢を示した。
ブリーデン氏は9日、エディンバラ大学ビジネススクールでの講演後に、国債利回りの急伸およびポンド下落は「秩序ある」市場の動きの結果であり、米国債や欧州債にも影響を与えている世界的な要因を反映したものだとの見解を述べた。
同氏は講演後の質疑で、「財政見通しのニュースについて市場が反応するのは当然のこと」と話した。2022年に当時のトラス政権が発表した大型減税案によって英国債やポンドが急落した際、英中銀は市場介入したが、ブリーデン氏の発言から、英中銀は今回は介入に消極的であることが示唆された。同氏は「この展開を引き続き注視していく」と語った。
ブリーデン氏は「最近のエビデンスは、景気抑制的な政策を後退させる根拠を一段と裏付けており、今後も時間をかけて段階的に抑制を解除していくだろう」と述べた。
原題:BOE’s Breeden Plays Down Market Moves and Backs More Rate Cuts
(抜粋)
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Tom Rees