グーグル、タイに10億ドル投資へ-アジアAI促進の一環
(ブルームバーグ): 米アルファベット傘下のグーグルは、タイに10億ドル(約1400億円)を投じてデータセンターを建設する計画だ。他の世界的なテクノロジー企業に続き、東南アジアにクラウドおよび人工知能(AI)インフラを追加する。
同社は首都バンコクとその南東に位置するチョンブリ県に施設を追加する。この投資により、2029年までにタイ経済を40億ドル押し上げる効果が見込めるほか、今後5年間で年間1万4000人の雇用を支えることができると、グーグルは9月30日、デロイトの調査を引用して説明した。
この投資はグーグルと最近就任したタイのペートンタン首相が発表。東南アジア諸国の政府は外国のハイテク企業を誘致しようと取り組んでいる。人口約6億7500万人の同地域は、長らくハイテク後進地域と見られてきたが、アップルやマイクロソフト、エヌビディア、アマゾン・ドット・コムにとって成長機会として急浮上している。これら企業は、タイやマレーシア、シンガポール、インドネシアなどでAIデータセンターの拡充に数十億ドルを投じている。
タイの新データセンターは、グーグルのAI駆動型サービスである検索、マップ、ワークスペースなどのサポートに役立つ。同社は13年前にタイに拠点を設置。過去5年間で360万人以上の学生や教育者、デベロッパー、中小企業にデジタルスキルの訓練を提供してきたという。
原題:Google to Spend $1 Billion in Thailand in Asia AI Push (1)(抜粋)
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Saritha Rai