【エックスゲームズ】ライバルは世界ではなく日本 “鬼姫”の素顔は中学3年生
“鬼姫”と聞くと、どんな怖い顔なのか。どんな恐ろしい存在なのか。それとも人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターなのか?と考えてしまうような名前。実は、当時小学生だった女の子につけられたニックネームなんです。 【動画】“日本選手権連覇の実力者”草木ひなの 夢だった大会に初出場 エックスゲームズCHIBA2023 現在中学3年生。あどけない笑顔が印象的な草木ひなの選手。スケートボードのパーク種目では、日本選手権を2連覇中と、今やパリ五輪期待の存在となりました。
■エックスゲームズ 招待の知らせは、まさかのDM
草木選手は、5月12日から3日間、千葉県のZOZOマリンスタジアムで開催されるアクションスポーツの世界最高峰「エックスゲームズCHIBA2023」への初出場が決定。 この大会は招待制という限られた選手しか出場することのできない大会なのですが、その知らせは現代らしい方法で届いたと言います。 草木「ある方からインスタグラムのダイレクトメールが届きました。それが大会への招待で、やばー!って、めっちゃうれしかったです。五輪とも違う、スケーターにとっては世界最高の大会だと思っています」 去年、日本で初開催されたエックスゲームズ。当時、日本選手権と日本オープンで優勝していた草木選手でしたが、悔しい思いでライバル達を見ていました。 草木「もしかして出られるかなって思っていたけど、国際大会に出場したことがなかったので招待されませんでした。実際に大会に招待された世界のトップ選手を見たら、自分はまだまだだなと感じました」
それから1年がたち、2月の世界選手権では初出場で4位。海外でも実績を残した結果、エックスゲームズ初出場をつかみました。その草木選手の持ち味は、スピードと高さのあるエア。その武器を生んだのが地元・茨城にある通称「深ボウル」です。 お椀状の複雑な地形などを滑るパーク種目。国際大会の基準は、深さ2.4メートルですが、草木選手が練習をつんだ「深ボウル」は深さ3.0メートルと、まさに崖のような怖さもあり、男性スケーターでも怖くて滑れないと言います。その「深ボウル」でスケートボードを乗りこなす当時小学生の草木選手は、地元で“鬼姫”として知れ渡りました。 草木「草木ひなのではなく、“鬼姫”が知れ渡っていてうれしい。深ボウルでの練習があるから今のスタイルができた。スピードを出した練習で、エアの高さや着地の完璧さを身につけられました」