85コースから厳選「京都モダン建築祭」で必見のガイドツアー 5選
「2024年京都モダン建築祭」が2024年11月1日(金)から10日(日)に開催される。会期中は、京都に現存するモダン建築を一斉公開。今年は、過去最多102件(2024年8月26日現在)の建築が参加する。 本建築祭は、「パスポート公開」と「ガイドツアー」が主なプログラムとなる。「パスポート公開」は、現在発売中のパスポートの提示で対象建築を見学できる。有料の「ガイドツアー」は、9月30日(月)までの期間中に申込みを受けつけ、希望者多数の場合は抽選を行う。本記事では、85コースが企画されている「ガイドツアー」の中から、注目のコースをピックアップして紹介。
ザ・プリンス 京都宝ヶ池 ゴールドルーム/甲斐みのりツアー
TVドラマ『名建築で昼食を』の原案者、甲斐みのりとともに、村野藤吾の最晩年の傑作、「ザ・プリンス 京都宝ヶ池」を特別見学する。圧倒的な天井高を誇り、森林をイメージしたガラスモザイクの壁面や舞踏会場にふさわしい板張りのフローリングを備える宴会場「ゴールドルーム」を貸切って、コースランチを味わう。
丸福樓/旧住居棟客室見学ツアー 宿泊企画
「任天堂旧本社社屋」と安藤忠雄設計監修の建築が融合したホテル、「丸福樓」を特別見学。任天堂時代の歴史を受け継ぎ、往時の建築や内装を生かした既存棟3棟のうち、任天堂創業家の住まいとして使われていたのが住居棟、現在の「ハート棟」だ。本ツアーでは、ここに入る中庭のある「ジャパニーズスイート」や各室異なる内装の「スーペリアキング」など、普段は宿泊しても見られない、意匠が異なる全5部屋を特別に案内する。
京都市立芸術大学/設計JVガイドツアー
「京都市立芸術大学」は、創立143年となる2023年、沓掛から崇仁へキャンパスを移転。テラスを基本理念とする、まちに開かれた新キャンパスは、5つのアトリエ系設計事務所から成るJV(設計共同体)により設計された。ツアー当日は、JVから乾久美子と郷野正広がダブルガイドを務め、大学内の「ギャラリー@KCUA」や「堀場信吉記念ホール」「伊藤記念図書館」「共有工房」などを巡る。