中国と欧州をつなぐ貨物列車の大動脈
【東方新報】「一帯一路(Belt and Road)構想」の象徴と言える中国と欧州をつなぐ貨物鉄道は、中国と欧州間の貿易と連携の重要な架け橋であり、参加国間の開かれた協力、相互利益、経済連携にとってますます重要な役割を果たしている。 電子製品、家電製品、自動車部品、生活必需品などの貨物を積載したX8083便は、中国から欧州への10万回目の輸送を行った。11月15日に重慶市(Chongqing)の団結村駅(Tuanjiecun Station)を出発した同便は、12月3日にドイツのデュースブルクに到着した。 この貨物列車は20フィートコンテナ換算で累計1100万個以上の貨物を輸送したことになり、その価値は4200億ドル(約63兆294億円)を超える。 この貨物輸送は、2011年に開始されて以来、世界の貿易を大きく変化させ、中国と欧州との間の経済連携を発展させてきた。これまで安全で安定した効率的な運行を続け、今や国際物流システムに欠かせない存在となっている。 中国国家発展改革委員会政策研究室の李超(Li Chao)副主任は「中欧貨物列車輸送サービスは一帯一路構想に関わる各国間の開かれた協力と相互利益の重要な担い手である。全天候型で大容量、環境に優しい低カーボンの輸送手段として、まさに国際的な公共インフラとなっている」と話す。 中欧貨物列車は自然環境の影響を受けにくく、より安定性が高い。しかもそのコストは、航空貨物の5分の1、輸送時間は海上輸送の4分の1であり、多くの荷主から高い支持を得ているという。 昨年の中欧貨物列車による輸送品の価値は、中国と欧州間の貿易総額の7パーセント以上を占めている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。