トランプ氏、“手のひら返し”人事で親族を続々起用の狙いは? 第1次政権では批判も
自らに忠誠を誓う人の起用を次々と明らかにしていたアメリカのトランプ次期大統領が、今度は身内の起用を復活させました。 【画像】バイデン大統領が次男恩赦の“方針転換”には、「司法の乱用と誤りだ!」と反応したトランプ氏
■第2次政権、親族の起用は2人目 「勝ったことで自信」
バイデン大統領の声明(1日) 「本日、私は息子のハンターに恩赦を与える署名をした」 1日、「次男のハンター氏に恩赦を与える署名をした」と発表したアメリカのバイデン大統領。ハンター氏は脱税や銃を不法に購入した罪などに問われていました。 これまでバイデン大統領は「息子に恩赦は与えない」と明言してきましたが、突然の方針転換について、このように発表しました。 バイデン大統領の声明(1日) 「彼の起訴は私に対する攻撃や選挙妨害を目的として生じた。アメリカ国民には、父親として、そして大統領として、この判断に至った理由を理解してもらいたい」 この声明にいち早く反応したのが、次期大統領のトランプ氏です。 トランプ氏のSNS(1日) 「なんという司法の乱用と誤りだ!」 「バイデン大統領が息子を特別扱いしている」と猛批判しました。しかし、そのトランプ氏も新政権の人事で身内の起用を連発しています。 1日には、実業家のマサド・ブーロス氏をアラブ・中東担当の大統領上級顧問に起用すると発表。このブーロス氏は息子がトランプ氏の次女・ティファニー氏と結婚していて、義理の父親にあたります。大統領選では、アラブ系有権者とのコミュニティーの構築に貢献しました。 トランプ氏のSNS(1日) 「ブーロス氏は国際的な場で豊富な経験をもつ、成功した弁護士。ビジネス界でも尊敬されるリーダーだ。交渉がうまく、中東における平和の揺るぎない支持者だ」 先月30日、駐フランス大使に長女・イバンカ氏の義理の父親の起用を明らかにしたばかりのトランプ氏。 第2次政権での親族の起用は、ブーロス氏で2人目となります。 第1次政権でも長女・イバンカ氏を大統領補佐官に、夫・クシュナー氏を大統領上級顧問に起用。 これが批判を浴びたことから、大統領選では親族を政権ポストには起用しない意向を明らかにしていました。それが、なぜ一変したのでしょうか? 早稲田大学 中林美恵子教授 「当然(選挙期間中に親族を)起用すると言ったら、支持率下がります。彼の自信に満ちた、自由な発想とか主張というものが(大統領選に)勝ったことによって出てきた」 (「グッド!モーニング」2024年12月3日放送分より)
テレビ朝日