阪神・平田2軍監督 グリーン車移動目指せ 初訓示で“勝男節”全開「1軍で野球をやるのがプロ。努力しなきゃダメ」
「フェニックス・リーグ、阪神2-12西武」(26日、南郷スタジアム) 配置転換で3年ぶり4度目の復帰となった阪神・平田2軍監督が、若虎の成長を願って熱のこもった訓示を行った。この日から2軍スタッフが来季へ向けての新体制に移行。「ドラフトでまた新しい競争相手ができたやろ。燃えるものがなくなったら終わりだぞ。へこたれないようにしないと。じっくり見させてもらうから」と練習前に猛ゲキを飛ばすと、5分間に及んだ熱いメッセージにはユーモラスな“勝男節”も盛り込んだ。 「1軍で野球をやるのがプロ。努力しなきゃダメだよ。1軍の選手はもっと努力してるよ。グリーン車だと、腰は痛くならないだろ。リクライニングができて」 若手の奮起を促す“エサ”として引き合いに出したのは、1軍選手の特権といえるグリーン車での新幹線移動。真面目なトーンのまま、いきなり笑いをぶち込んだ。 久々に指揮を執った試合は先発・西純の初回5失点など投手陣が次々打ち込まれ、大敗を喫した。それでも平田2軍監督はネガティブにならずに、「どん底でもがき苦しんで上がって行く純矢が、楽しみになってきたよ」とニヤリ。「久保田、江草、渡辺は夢にまで出てくるでしょ。ピッチングコーチは寝てる暇ないよ。やりがいが出てきたよ」。猛虎の底上げへ、ファームの首脳陣と選手が一体となって汗を流す。