中島健人はなぜ、挑み続けるのか?夢の海外ドラマ『コンコルディア』を経た、エンターテイナーの現在地
中島健人が初めて海外ドラマに挑んだHuluオリジナル『コンコルディア/Concordia』が、11月8日からHuluで配信されている(毎週金曜新エピソード更新/全6話)。本作は、ドイツの公共放送局ZDF、中東のメディア企業MBC、フランス国営放送局グループFrance Televisions、日本のHulu Japanの国際的なパートナーシップによって製作された作品。自由で公正で人間らしい社会を保証するため、AIとカメラによって住民の行動が監視されている町を舞台にした意欲的なサスペンスドラマだ。『ゲーム・オブ・スローンズ』のプロデューサーの一人、フランク・ドルジャーがショーランナーを務めている。 【画像】中島健人 本作への出演が発表された2022年には、「いつか絶対海外ドラマに出るっていう夢があったので、その夢がひとつ叶ったことがすごく嬉しいです」と喜びを語っていた中島。あれから2年。今年3月にグループを卒業し、アイドル、ソロアーティスト、そして俳優として新たな表現を追求し続けている彼は何を思うのか。ドラマ撮影時の苦労や、海外進出にかける思い、そして「愛」を持って取り組む仕事への姿勢まで、中島健人の「いま」をたずねた。
想像を超える大きな役での海外ドラマデビュー。「新人の気持ちでぶつかった」
17歳のときにSexy Zoneのメンバーとしてデビューした中島は、すでに10年以上のキャリアを持つ。数々のドラマや映画への主演、グループでの東京ドーム公演など、その経歴には華々しい実績が並んでいるが、初めての海外ドラマとなった本作『コンコルディア』では、メインキャストとして出演することを想像すらしていなかったという。 「本当にすごく良い役をいただけたなって思っていて、『自分でいいの?』と思うくらいでした。出られるとしても1話に2秒くらい登場する、『チェックシャツを着たジャパニーズボーイ』みたいなイメージかと思っていたので、最初に脚本を見たときは『めっちゃ出てるじゃん!』って。すごい役がきちゃったなって思いました」 本作への出演情報が解禁されたのが、イタリア・ローマでクラインクインしたばかりの2022年10月。「あれからもう2年かあ」と感慨深げな表情を浮かべる。 「この2年間で僕はたくさんいろんな出来事がありましたけど、やっぱり当時の経験は残っているし、2年前のセリフをいまだに言えるんですよ。それくらい精魂込めてつくった作品です。僕自身も新人の気持ちで、いままでにない熱量で現場にぶつかりにいったという記憶があります」