なぜこうなった…。J1リーグ、今季のガッカリクラブ6選。まさかの期待ハズレに終わったのは?
アルビレックス新潟
最終順位:16位 監督:松橋力蔵 アルビレックス新潟の2024シーズンは決して悪いことばかりではなかった。 新潟にとって今季最大のトピックは、YBCルヴァンカップで決勝進出を果たしたことで間違いないだろう。 クラブ史上初となるタイトル獲得のチャンスを得た。名古屋グランパスと対戦した決勝戦では、交代策が功を奏してPK戦にまでもつれる死闘を見せている。結果的に優勝することはできなかったが、大舞台で見せた粘り強さには新潟サポーターだけでなく、多くのサッカーファンが心打たれたはずだ。。 だが、躍進したルヴァンカップとは対照的に、リーグ戦では不甲斐ない結果に終わっている。終盤戦は薄氷の上を歩くようなパフォーマンスだった。 シーズンを通してボトムハーフで過ごしていた新潟は、9月の第29節・名古屋戦(0-3)で完敗を喫してから、大きく調子を崩してしまう。 第32節・川崎フロンターレ戦(1-5)、第33節・鹿島アントラーズ戦(0-4)と大敗を重ね、最後まで立て直すことができなかった。9月14日の湘南ベルマーレ戦以降、リーグ戦では一度も勝てず。激しさを増すJ1残留争いに巻き込まれてしまった。 最終的に残留が確定したのは、先日行われた最終節のことだ。新潟は浦和レッズとの試合をスコアレスドローで終え、2季連続の残留が決定した。 最終節までJ1残留争いに巻き込まれてしまった部分は大きな反省点だろう。タイトルにあと一歩のところまで迫ったとはいえ、あまりに危なすぎるクライマックスだった。
セレッソ大阪
最終順位:10位 監督:小菊昭雄 混戦極めた今季のJ1リーグで、セレッソ大阪は徐々に失速してしまったクラブの1つだ。首位に立っていた時期もあったものの、最終順位はまさかの2桁になってしまっている。 序盤戦はほぼ完璧だった。開幕戦となったFC東京戦(2-2)、次の鹿島アントラーズ戦(1-1)こそ引き分けたものの、そこからリーグ戦3連勝。第8節まで負け無しという快進撃を見せ、首位に登り詰めている。 しかし、この8試合がピークだった。第9節・名古屋グランパス戦(1-2)に破れると調子を崩してしまう。第14節まで3連敗を含む6試合勝利無しと不振に陥った。 その後、チームはやや復調するも、7月から再び不調に。公式戦7試合勝利無し(3分4敗)を記録し、一時は12位まで順位を下げている。 尻すぼみなパフォーマンスとなってしまった要因には、エースへの依存度が高すぎたこと、そして万全な補強ができなかったことが考えられる。 チームの攻撃は今季リーグ戦38試合で21ゴールを奪ったレオ・セアラの個人技頼みという格好となっていた。もちろん、これほどゴールを奪える点取り屋がいるのだから頼ることは間違いではない。が、上位躍進にはセアラに続く第二、第三の矢の存在が必要だったのではないだろうか。 ブラジル人FWはポストプレーでも大きな存在感を発揮していたため、彼が対策されてしまうとチームはたちまち攻め手を失ったように見えた。簡単なことではないが、セアラのポジションを脅かせる選手の補強が望まれる。 最終的に、C大阪は10位でシーズンを終えることになった。序盤の成績を考えると、この結果はサポーターを失望させたといっても過言ではないだろう。 今季限りで4年間指揮をとった小菊監督は退任となり、来季は久しぶりに新体制で臨むことになる。悲願のタイトル獲得に向けて、C大阪の課題は山積みだ。