時計界と美術界の共通点？

このKAWSとのコラボレーションは、コアなファン層を超えて時計への熱狂が拡がっていった自然な結果と言える。そしてドネリーは美術界にも同様の現象が起こっていると感じている。 「時計の世界も同じような成長を遂げてきたと思う。以前は専門家たちによるニッチな世界にあったかもしれないが、今では多くの人に開かれた」 このようにして、時計業界は新しい顧客層を迎えるべく進化したわけだ。そしてマーベルからトラヴィス・スコット、ファッションデザイナーのマシュー・ウィリアムズに至るまで、ポップカルチャー全体でコラボレーションを実現しているオーデマ ピゲほど、この点に秀でたメーカーはほとんどないだろう。 時計愛好家の間では、どこにでも持ち歩ける腕時計ほど贅沢なものは他にないという意見がよく聞かれる。フェラーリはガレージに置くほかないし、コロラドのベイルにあるスキー用の別邸も月に何度かしか使われない。仮に数百万ドルもするドネリーの絵画を購入しても、家を離れる際には壁に飾られたままだ。 しかし、KAWSとオーデマ ピゲの腕時計は、あなたの「コンパニオン」としてどこへでも連れて行けるだろう。 サンドブラスト仕上げのチタンケース×インターチェンジャブルのテキスタイル加工ライトグレーカーフスキンレザーストラップ、手巻き、43mm径、250本限定 WORDS BY CAM WOLF TRANSLATION BY MASAYUKI HIROTA Photo illustration: Kelsey Niziolek. Audemars Piguet: Courtesy of the brand.